困った幼馴染


私には困った友達がいる。

友達が困っているんじゃなくて、私が困っているんだ。

まずは、オカンって呼ばれる奴・・


「花ー?」

「いたいいたいいた・・痛いんですけど!」


私の心の声が漏れていたんだろうか。
オカンもとい錫也は、黒い笑みをうかべながら私の頬を思いっきり引っ張った。

ごめんな。これで許してくれるか?、とか笑顔で言いながら手を放したって私は、


「ほら。お前の好きなマフィンだぞ?」

「マ、マフィン?!」


欲しい!食べたい!
・・でもこれで食べたら私はなんて単純な奴・・。しかし食べたい!


「ちょっと!錫也ばっかりずるいよ!」

〈グイッ〉

「え?ちょ・・羊?!」

「んー?」


にこにこと私を抱きしめるのは羊。
彼だって錫也と同じくらい対応が困る相手だ。


「ねぇ、花。僕はいつも愛してるからね?」

(いつも愛してるとか意味わかんないー!!)


羊はいつも甘い言葉を言ってくる。
前までは月子だけだったけど、最近は私にまで・・。


「羊、離れろよ!!」

〈バシッ〉


極めつけはコイツ。
彼は私を羊の元から奪うようにして引っ張ると、私に向かって写真を差し出した。


「これ・・この間の?」

「べ、別にお前に渡したかったとかじゃないからな!たまたまお前が写ってたからだ!」


顔を赤くしながら言ってくる哉太。
このツン野郎を誰かどうにかしてくれ。


困った幼馴染み
(正直、迷惑!)


「花、マフィンだぞー。」
「花、僕の所においでよ。」
「花、これやるよっ!」

「月子ー!」


私は彼らを無視して月子の元へ走った。


「どうしたの?」

「あいつらどうにかして!!」

(((ひどい!!)))



相互記念に頂きました。読みながらかなりにやにやしました←素敵な作品をありがとうございます!!大事にしますvvこれからもよろしくお願いいたします。

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