身体測定あったのか

 
なぜだ。普通は入学してすぐあるものだろう。入学してすぐなかったからうっかりこの学校には身体測定はないって安心しちゃったじゃないか。しちゃったじゃないかああああ!

でも、でも私ももう16になる。女の子だし、もうそろそろ成長期も終わってるはず。私、なんかよく成長してるし、うんそうだよね!うんそうだよ!

「ちょっと椿、早く身長計に乗ってよ。僕ら測れない。」

「梓と天羽くん先に測っていいよ?」

「うぬ!じゃあそうするのだー!」

「椿も早く測りなよ?」

「うん。なるべく急ぐよ。」


今日は星月学園の身体測定の日です。一年から三年まで全員一斉に色々な場所に設置された測定所に回って測るという大掛かりなイベントだ。誰と回ってもいいということで私は梓と天羽くんと回り初めたのだが最初に天羽くんが走ってやって来たのが私が一番嫌いなこの身長計ゾーンだ。取り敢えず梓と天羽くんを先に行かせて心の準備をしているとあっという間に二人は戻ってきた。

「うぬー身長変わってなかったぞー」

「僕も。ほら次は椿の番。」

変わってないとか羨ましい。いや、私もきっと変わってない。そう信じて私は身長計に乗った。









「すみません。もう一度言ってもらってもいいですか?」





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