キラ捜査本部日誌
担当 松田桃太
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キラ捜査本部日誌…
日替わりで担当が書く捜査状況などの日誌(主に下っ端の松田の仕事)
しかしそれが実際役に立ったためしはなし。
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それは捜査本部のとある一日。
「エムちゃん、ちょっと良いかな?」
「何、ライト君?」
エムちゃんが月君の席にコーヒーを置いた時あからさまにそれを待っていた月君がエムちゃんに声をかけた。
「エムちゃん、この前話した時見たい人気の映画あるって言ってたよね?そのチケットが手に入ったんだ」
「うそっ?!いーなーライト君っ!羨ましい、あの映画すっごい人気あってなかなか手に入らないんだよ?」
ナンパされてるエムちゃん、気付いてほしかった。
「もしよかったら一緒に…ぐはッ!」
月君がエムちゃんの肩に手を置こうとした時月君の頬に竜崎の蹴りがクリーンヒット。
「何エムさんを物で釣ろうとしてるんですか」
「いきなり何をするんだ竜崎!」
戦闘体勢に入った二人。
「竜崎さんも月君も…何かあったの?」
どうやら二人のやり取りが見えてなかったらしいエムちゃん。笑みを浮かべたエムちゃんにうっとりした二人は、あっさり戦闘中止。
「エムさん、月君なんか放っといて私と一緒にケーキバイキングに行きませんか?」
すかさず竜崎エムちゃんをナンパ。ここは渋谷のど真ん中じゃないんだぞ二人ともと僕は心の中で突っ込んだ。
「ケーキバイキング?良いの竜崎さん!」
「勿論です。三ツ星パティシエのお店をご紹介しま…っぶ」
さらに復活した月君の拳が竜崎の顔面に入った。
「…月君…何するんですか」
「一回は一回だろう竜崎…お前こそ何誘ってるんだ先に誘ったのは僕だぞ」
どっちもどっちです。
「ですから私もお誘いしました。それに月君、君には弥がいるでしょう浮気はいけません」
「あ、あのー…」
エムちゃんを困らせて何をやってるんだ彼らは。
「ミサは僕とは関係ない!竜崎セコいぞ!」
「エムさん浮気相手はよくありません。ここは私とスイーツ三昧に」
「エムちゃん!次期糖尿病最有力候補の彼氏なんて最悪だよ!」
「何を言っているんですか月君なんてヅラですよ?この甘いマスクはヅラが無ければ成り立ちません」
お互いのネガティブ部分の突きあい…レベルが低いなぁ二人とも。
「ヅラだと?ふざけるな僕のこのサラサラヘアがヅラなわけが無いだろう!第一お前は甘い物を摂り過ぎなんだ!エムちゃん今は良くても10年後はどうなってるか分からないよ?!」
僕は糖尿病も嫌だけど、ヅラもなぁ…。エムちゃんは悩んでいる様子。
「10年先も私は探偵として頭を使っているので太りません。月君自分が世の中でなんて呼ばれているか知っていますか?キモイトですよキモイト?キモイライトでキモイトですよ?最悪じゃないですか」
「うるさい!竜崎なんて変態なところが良いなんて言われてるんだよ?信じられるエムちゃん?」
キモイト?ナイスネーミングだと思った。
「変態で結構ですエムさんへの変態行為が人気なんて光栄ですね。堂々あんなことやこんなことが認められているんですよ」
「うるさい!この変態変態変態変態変態変態変態変態!」
「しつこいですよヅラヅラヅラヅラヅラヅラヅラヅラヅラヅラヅラ」
「ふ…二人とも…?」
エムちゃん、もはや止められず。
結局この争奪戦の勝敗は三人が部屋に入って行ってしまった為に見られず残念な限り。
しかしこの二人の教育をワタリと局長はどこで間違ったんだろう…
僕は更に追及したいとおも…
「随分楽しそうに書いていますね松田さん」
「本当、他に仕事は無いんですか?」
…え?
僕は恐る恐る、声のするほうを向いた。
「りゅ、竜崎?!月君?!」
「誰がナンパしているんですか?」
「どっちもどっち、ねぇ」
日誌をジロジロとあからさまに睨む二人。
「い、いやこれはその…っ!」
「松田さん」
「覚悟は出来てますね」
「ご、ごめんなさ〜〜っい!!」
あなたがついて行ったのは、一体どっち?
Do you select 変態orヅラ?END
会話多いですね、すみません…松田の文章力の無さが露呈しました(冤罪)
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