(CP9×ジャブラ)
「オッサン」
「うっせーよ、マセガキ」
俺らはいつもこんな感じ。
「ぐがー」
「ジャブラー遊ぼー」
「ぐごごー」
「えいっ」
「痛ててて!!何しやがる!」
全然起きてくれないから、と俺の腹の上に跨って至極当たり前のように言ってのける少女はこれでも諜報部員だって言いやがるから世も何というか。ひげを左右に思いっきり引っ張ってくれたおかげで腫れた鼻の下に手をやる。おい、ちょっと血出てるじゃねェかよ。
「ヒマ。長官いじめも飽きた」
「お前なんてことしてんだよ…」
無礼者とはお前のことだよ。
「ジャブラが遊んでくれないとどっか行っちゃうんだからね」
「おーおー行ってこい」
ぎゃーぎゃーうるさいエムをいい加減腹の上から退けて、ごろりと寝返りをうって背を向けた。
「ルッチーカクー」
「呼んだか」
「なんじゃ」
「お前らどっから出てきた」
おまけに余計な奴らまで俺の部屋に連れてくるから面倒くせェったらねぇ。いや本人が連れてきている気なんか更々ないんだろうが、勝手についてくるんだから結局同じことだ。
「…お前…エムの何を見た」
「あ?」
「鼻血なんぞ、いやらしいやつめ」
「何が鼻血だお前ら」
事の成り行きは全部見てただ狼牙。
「言え、さもなくば俺が貴様にあの世を見せてやる。エムのナニを見た」
「エムにナニはねェよ!鼻血垂れ流してんのはてめェだこのバカ猫」
「エム、あやつらのことは放っといて、久々に外に買い物でも行かんか?」
「いーね、買い物!セント・ポプラとか行きたい」
「(にやり)よしよし、では仕度をするかの」
「だあああ、おいエム!こっちこい!」
「わージャブラが構ってくれた」
「ったく…」
「ルッチやカク引っ張り出さないとジャブラ動かないんだもん」
「お前サイテーだよ」
ガキのくせに大の男3人も弄びやがって。
右に出る者はいない君を大切に思う気持ちに関して
END
(ジャブラが一番の常識人だと思う)(なんたって35YearsOldだからね)(意外とオヤジ)
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