PROJECT | ナノ


(学パロ×パウリーと悪友)



「パウリー!」

「あ?なんだ、そんな息切らして」

「ルッチの下駄箱に手紙入れてきた!」

「なんつー悪質ないたずらを…」

「えへへ、教室来たらどんなリアクションするかな」

「わくわくキラキラしたお前の目ですぐバレるぞ」


実際ルッチに好意を寄せている女がいたとしたら随分と変わった趣味の奴がいたもんだと、感心するくらいだ。しかし、あのだんまりムッツリを決め込んだコミュニケーション障害男が、こいつが思いつく程度のくだらねェいたずらに出し抜かれるわけねェだろ。


「お前も暇だな」

「何おう!あ、ルッチ!おはよ!(どきどき)」

「…ああ」


ほれ見ろ、いつもと変わんねェじゃねぇか。


「ね、ねぇルッチ、今日の放課後うち来ない?パウリーと○リカーしようって」

「……すまない、今日は先約が入った」



いつもと変わらない朝にドロップキック







(おまけ)


「(もうかれこれ2時間屋上で待ってるぞ)」

「(ルッチ泣いてる)」

「(お前サイテーだよ)」

「(面白かった!帰ろっか!)」


あんな無愛想ヤローでも明日の朝はせめて優しくしてやろうと決心した夕暮れ時。



121013~

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