short(op) | ナノ


大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫。


「エム」


あたしだって、これでもNo.9の諜報部員。


「………」


決めた。


「?!」


変態の魔の手から逃げよう!











「ジャブラお邪魔します!」

「あ?エムなんかあったのか?」


勢いに任せて乱暴だけどドアを閉めた、のに!

─バンッ!


「もう来た!」

「剃」


サッとジャブラの後ろに立って。


「今度ご飯おごってあげるから!」


ルッチさんめがけて思いっきり突き飛ばした。


「あァ?!」

「野良犬…っ」


ごめんなさいジャブラ!
助かったジャブラ!









「カクーッ!」

「おうエム!何か…」

「ごめんなさいっ!」


またも同じく。


「る、ルッチ?おぬし何をしとるんじゃ?」


男と男が組み敷きあって、あーあ…。


「……エム…」

「エム?わしはエムじゃ、」


ごめんなさいカク!
ありがとうカク!









長官は、

「おぉーエム!また一段となまめかし」

やめとこう。











もうあとは最後の砦…!


「カリファ!助けっ…」

「ごめんなさいねエム」


首根っこに全体重がもっていかれた足は既に空気を蹴るばかり。


「気は済んだかバカヤロウ」

「なっ…!」

「エムも大変ね」


そのまま気付いたら部屋のベットに放りこまれて。


「遅い。修練不足だな」


憎まれ口を叩きながらまたニヤリとして。


「…しかし、まぁ」





一勝一敗だな





今度は俺に付き合って貰うぞ、なんて笑えない!



END

thank you 江戸物語