日報 ブログ ::冒険者向け酒場「樽と錨亭」にて(ホフマン) いきなり関係ないんですが← 昨日3/6の日経新聞に、前項で少し触れた、シャガールの屋根の上のバイオリン弾きの絵が載ってました。いいね! さてホフマン。 そこそこの成功を得て、多少の財産もできました。冒険者引退するか悩んでます。 冒険の終わりというのは商業作品などではきっちり描かれないことままあります。続編で再登場した時にはすでに引退済みで店持ってるとかの事後報告はわりとあるんだけど、過程は省かれたり。 その点PBCではPC引退きちんとどうするか、というの焦点になりがちで面白いですね。 ホフマン仕舞うか決めてるわけではないんですが、彼の人生の転機ではあります。 そもそも一般に冒険者の目的とその達成とはどんなものでしょう。 D&Dなんかでは高レベルキャラになると領地と城を構えたり、さらにはイモータル化し神になることもルール上可能ながら、そこまでCが生き残る困難もさることながら、それだけの経験値ためる為に何年も卓開き続けるのが難しい(笑) ウィザードリィ狂王の試練場では任務達成の報酬に近衛士官に取り上げられてシナリオ終了です。ここでは冒険者とは仕官の口を求める浪人なんですな。 ハクスラ外でJRPGなどでは就職エンドというのは何かあったかな。そもそも何故か世界の危機を救うことが目的になりがちだから、職や領地を求めて戦う冒険者像というのは多くない。 メタルマックスなんか面白かったですね。家出してスタート。家に帰ればいつでもエンディング。 ヒャッハーな荒廃の未来が舞台で、いちおう大破壊を招いた元凶みたいのは大ボスとしているんだけど、倒したからって世界が再生することもないし、町人に感謝されたり雑魚エンカ消えたりもしない。 世界の謎を知ったり、全ての賞金首を倒し最強の称号を得たりしても、その時点で気持ちよくエンドにならないの。結局やることなくなって帰るんだけど(笑) オンラインゲームやソシャゲというのを私はやらないですが、やはり辞め時を作らせないように運営は動くものでしょうね。 やりこみ要素や周回プレーの実装も今や常識のようですが、これらも終わりを先伸ばしにして、長くその世界に遊んでいられる為のものでしょうけど、別に運営にお膳立てしてもらった道筋で遊ばなくても、縛りプレーやらRTAやら工夫して何度でも遊ぶことはできるので、結局やめ時は自分で納得して決めることになるので今も昔も実際は同じです。昔ポルノグラフィティの歌でそういうのもあったね。 一方でリタのように生涯現役を標榜する向きもあります。実際は冒険者になったからには、死ぬか引退するかしかないので、リタは冒険死を選んでるわけです。 これは格好よくも響くかもですが、見方によれば無限の逃避ともとれるかもしれません。だからあんまり重みなく言うことじゃないと思いますが。 しかしそう腹を決めた者を誰が止められるでしょう。 「OK牧場の決斗」のドク・ホリディの場合は病を得ているからでもありますが、無頼な生き方を正せと諭す言葉に「俺はベッドの上で死ぬのだけはごめんだ」と答えてました。畳の上で死にたいというのは聞くけど、その反対もあるんだなと。 結局ワイアット・アープは最後までおまえ酒やめろ、体をいとえ、じゃあの、とラオウ並みの感想を投げて別れるのですが、相変わらず口うるさい奴だ、とこぼして友の背を見送るドクの顔には笑顔がありました。お互いの生き方を譲らないからこその共鳴でのみ語り合えるものというのもまたあるのでしょう。 ホフマンはどのように納得するか。あるいは飽きるか。あるいは冒険に死ぬことを選ぶのか。もう少し意識的に時間作ってチャットも出ていきたいですね。 あとこの人27歳だっけ28歳だっけ。加齢どっかで間違えてるかもしれない。 さてさてところでロル中引用してた小説の書き出しはオースティンの「高慢と偏見」。 今Wikipediaみてたら漱石がこの書き出しを激賞してたとあります。なるほど、坊っちゃんとか草枕とかの書き出し、この影響あったのかも。 内容をごく不真面目に紹介するなら、第一印象最悪で、やなやつやなやつやなやつ、からの互いに接近してくテンプレの200年前に書かれた版ですか。 ちょうど最近中野好夫訳で読み直して、それで手元にあって引用したんですけど、楽しいの。昔は判らなかった笑いとかもあり。 コリンズ氏のボンクラ振りとか、以前は読んでて軽く嫌だったのが、今は爆笑しながら読める程度には図々しくなってる自分を発見できました(笑) あとオースティンの代表作といえば「エマ」もで、店長とかぶってましたね。 あとこれは意識してなかったけど、高慢と偏見の原題は "Pride and Prejudice" つまりP&Pです。 非電源RPGを英米ではペンシル・アンド・ペーパー、PnPと呼んだりするそう。 だから英米で「テーブルトークRPG」と言っても「アイスコーヒー」なみに通じない和製英語なんだってね。 もともとRPGとは非電源のものを指し、たまたまコンピュータRPGの方が先に普及した日本において区別の為にテーブルトークという語が生まれたわけですし。 またこれはダンジョンズ&ドラゴンズ、トンネルズ&トロールズ、マイト&マジックなど、イニシャル揃える命名様式の伝統にものっとってるわけです。 その習いはスプレイグ・ディ・キャンプがパルプ誌のファンタジー小説ジャンルをさして命名した「剣と魔法(ソーズ&ソーサリー)」あたりから始まるのかなと思ってましたけど、もっと根は古くにあるかもしれないですね。 そういえば日本の非電源RPG雑誌で「Role & Roll」というのがあり、ロールプレイのroleとダイスロールのrollを並べてるんですが、これなんかTRPGという呼称の代わりにそれを指す語としてPnPのように定着してもいいのかも。どうだろう。ローレンロー。シェケナベイベー。 back ×
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