日報 ブログ ::ユールの市にて(ルトナ) 追悼でモーターヘッドのエースオブスペード。大晦日に「屋根の上のバイオリンひき」のサンライズサンセット。 故郷を追われるユダヤ人達の姿が、バルドやフラクサスの人々にかぶり選曲。 あれ劇中では結婚式に歌われる歌なので、歌詞内容は変えてます。私映画のしか観てないのですが、あの場面すばらしいよね。 題名のソースになった古代ローマの屋根上フィドラーが歌ったのはこの歌だった訳ではないでしょうが、そういうことにしました。そもそもネロ帝の当時フィドルあるん?と思ったけど。 そういえばそういう、じゃがトマ警察的なリアル世界の時代考証をファンタジーに持ち込むのどうなん、というの少し前ネットで話題になってました。 じゃがトマやオーバーテクノロジーは魔法なりで解決でいいけど、難しいのはChristのmassなど、リアル世界の人名や地名の混入かも。 でも神や半神が他の世界にも存在するのも例のあることで。 エルリックの守護魔神アリオッチがコルムの世界にもいて、しかしそこでは魔神マベロードより格下になってて弱かったりする。大統領選挙の候補が州ごとで人気が違うように、神も各世界での影響力や姿も違ったりしながらも、それぞれに顕現してたです。 petitユニバースにも過去なにかのかたちで神の子降臨してたか、またはキリストの名前のみ界を渡り受信されてクリスマスあるのかもしれませんしね。悪魔や妖精の固有名とか普通によく使われてるのも、そういう理屈つかえますし。 自分はユールの語を使ってます。これは語源不明で、これだって神名入ってるかもわからんのですが。ゲルマンの冬至祭で、イギリスの文献でもクリスマスの市よりユールの市という語が出てきたりします。 イギリスならミクルマスの市も盛んで、9月29日の聖ミカエルの日が年四回の支払日の一つだったりもしたよう。 あと3月〜4月の復活祭(イースターも語源はゲルマンの女神エオストレ)、6月の聖ヨハネ祭など、だいたい春分・夏至・秋分・冬至の頃に行事があります。また11月万聖節から12月、1月あたりに祭礼が集まってるのは、冬で農閑期だからでしょう。 農業のスケジュールに合わせて祭日が整備されるのなら、どこの世界でも宗教体系違っても、祭礼の日どり自体は重なっていておかしくないです。 実際ゲルマンのユール以外にも、ラテンのサトゥルヌス祭やオリエントのミトラ祭が冬至頃盛大に行われたとか。クリスマスの飲み歩きやクリスマスカロルを指すワッセリングという語も、ケルトの祭儀から来たと聞きます。 ところで農業といえば、フラクサスは結構な農業国だと思う(元々バルド地方の設定者は私じゃない)んです。そう推察される理由はたくさんあり。 魔共和国期フラクサスは、他国との交流を制限していたとありますが、鎖国して食料自給できるということになるから、農業は充実してます。 そのフラクサスの独立と鎖国はバルドを多いに弱らせたでしょう。 そもそも周辺への支配拡大は人口圧からの要請で起こることです。バルドは古い国で土壌も枯渇してるから、植民地からの物資で賄ってて、それを絶たれたのだからお察しで。 「なぜ強国と言われてたバルドが一夜にして滅んだのか?」という問題。 これは「一夜にしてではなかったから」と考えればいいので、つまり弱体化は前からしていた。 反対に、いまだ土壌に力を持つフラクサスは戦後を乗りきれば発展するかもしれません。 とするとフラクサスの宗教も、農業国らしいものになるですかね。 フラクサスの宗教に関してはこれまで情報ないんです。 一つだけ。フリー場所設定の「灰の広場」のとこに「王宮や大聖堂に続く」とある。ならフラクサスにも大聖堂があるんですな。 これはどんなものか。地母神や豊穣神か。 ところが、どうもそうとばかりにも思えないふしもあります。 今ルトナがあの国で探っているのがその辺のことです。 もったいぶることないんですが、長くなったからまたの機会に。 back ×
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