これがはじまり。(甘?)


一生に一度。
私は今までにないくらいに
メイクをしてヘアメイクも済ませた。
マーメイドタイプの純白のドレスを着て。
横で白いタキシードに身を包み
やけに緊張したような顔をする最愛の人
萩之介さんの隣に今立っている
彼からの告白から私たちは始まり
彼のプロポーズで交際期間を終えた。
つい先月からは夫婦として一緒に歩んできている。

「…ふふっ、」

何度もふう、と息をつき方に力を入れている
彼を見て思わず笑ってしまった。

「どうして笑ってるの?」

いきなり笑ったことを不思議に思ったのか
彼は私の顔を覗き込む。

「なんか、可愛いなあって。」

「俺だって男なんだけどなあ」

「ごめんってば、」

なんて笑い合っていればスタッフから
そろそろ入場ですよと告げられ
私たちは背筋をしゃんと伸ばし緊張が高まった。
落ち着け、落ち着け。

「今日からも、また宜しくね。ロゼ」

緊張で固くなった彼ではなく
真っ直ぐと前を向いて薄い微笑みを
浮かべて彼は私にへと囁いた。

私は返事をする代わりに彼の腕に
私の腕を絡めた。

扉が開いて、私たちは一礼をし
その私たちと神父様スタッフの
方々のみの
結婚式をあげるのです。

  /.一緒のラインに立って
   (新たに始めましょう)
   (私たちの第二章を。)

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