お仕事中





「雪男、この漫画読んだかー?」
「まだ。後で読む」
「そっかー」


「雪男、コーヒー煎れたぞ。
一緒飲もう」
「ありがとう。置いといて」
「…へーい」


「なー雪男、これ教えて」
「ごめん、これ終わってから」
「ちぇっ」


「雪男ー、たまには風呂一緒入るか?」
「そうしたいけど仕事が終わらなくてね。後で」
「…えー…けち」


「ゆーきーおー」
「もう。今度は何?」
「お休みのちゅーと添い寝は?」
「だ・か・ら仕事が終わんないんだってば」
「仕事と私とどっちが大事なのヨッ!!」
「…誰」
「お前の兄ちゃんだ」
「一瞬否定したくなったけど」
「反抗期?」
「それは兄さんだろ。悪いけど今日は先に寝て」
「えー」
「上目遣いで唇尖らせても駄目」
「理性飛ばねぇ?」
「風前の灯火だよ」
「ちょっと位いーだろ」
「誘惑しない。さ、今日は早く寝て」
「むー」
「その代わり、週末は一緒に過ごそう」
「本当に?」
「一緒にご飯食べてお風呂入ってゴロゴロしようね」
「約束は?」
「はい。ーーちゅ」
「ん…おかわり」
「キスのおかわり?聞いたこと無いけど」
「良いだろ、ほら」
「はいはい…もう。風前の灯火だって云ってんのに」
「ともしび?吹いたら消える?」
「消えません」
「ちぇ〜っ。じゃ、お休み雪男」
「お休み兄さん」




いちゃいゃ死にしろ。
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