2012/04/01 02:19

跪いて俺の指先に口づける所作はあまりに完璧で、美しい映画のワンシーンを見ているようだ。「俺の全てはお前の物だ」形の良い唇に詠われた言霊は、決して俺を逃がしてはくれない。「俺をお前にやるよ」甘く囁かれればその腕を振り解く事など、神様にも不可能だろう。当然、神でも何でもない俺に、抱きしめる以外の選択肢を与えられる事はなかった。
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テーマ「推しとの恋」
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