2012/03/30 01:34

で、暫くは無言なのですが、5分もすると仗助のお腹が鳴り始めます。ぐるる〜。
最初は無視していた承太郎さんですが、15分もすると鳴り止まぬ仗助の腹にとうとう口を開きます。

「…仗助、腹減ったろ」
「……」
仗助は拗ねているため返事をしません。
「仗助」
「……」
「じょーすけ」
「………」

承太郎さん溜め息をついて

「仕方ねぇな。肉、食いに行くか」

と苦笑いして折れました。
その言葉に漸く振り返る仗助。

「…ほんとに?」「嘘言っても仕方ねぇだろ」「焼き肉?」「ああ」「一杯?」「好きなだけ食え」「やった!」


漸く機嫌が治りまりぎゅっと飛び付く仗助。
で、仲直りのちゅう、とばかりにさり気なくほっぺを向けます。
承太郎さんは反射的にいつものごとくちゅうしようとして…寸前で気付いて止めました。


「テメェ…ハメようとしたな」
「惜しいっ…あと一歩だったのに…」

実は拗ねたのは仗助の作戦なのでした。あとほんの3ミリだったのに。

「このクソガキ」

あ、承太郎さんがイラッてしてる。同じ手は使えない。一気に仗助が不利になった!か も。

続く
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