2012/03/26 09:49

「見て下さい!ジャージの新品!」「ほう」俺が紙袋の中身を見せると、承太郎さんは不思議そうな顔をする。まぁ確かに何の変哲もないグレーのジャージを見せられてもリアクションに困るだろう。それがどうした。と瞳が云っている。「これ、このホテルでの部屋着にしようと思って」「…置くのか?」「置きます。クローゼット入れときますからね」部屋の主の了承もそこそこに、引き出しに入れた。物が無いからすんなり入る。「俺専用だから、本人が居ないからって他人に着せちゃ駄目ですよ」「…誰だ他人って」「めっちゃ綺麗なお姉さん」「…お前のジャージがぴったりな女は、綺麗じゃなく怖いぞ」下らない応酬をし、部屋着はめでたくこの部屋に居座ることになった。このまま、もっと増やして何時か住み込んでしまうのもいい。「承太郎さんなら着ても良いっすよ」「丈が短いし胴回りがデカい」「あ、今結構ムカついた」

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テーマ「推しとの恋」
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