2012/11/01 22:59

音を立てぬように家の鍵を開けるも、入った瞬間に修羅がいた。「連絡無しで真夜中の帰宅とは良いご身分じゃねぇか、仗助」地の底から響くような恐ろしい声に出迎えられ、酔いなど一気に吹っ飛ぶ。「…すんません…」「すんませんで済んだらスタンドはいらねぇんだよ」「それ違う!」身の危険を感じてツッコミながらも、背中には冷や汗。承太郎さんの背後に白い影が見えるのは気のせいだと信じたい。「飲み会に連行されたんですが携帯の電池無くなっちまって…」「言い訳は聞かん。とりあえず話はこいつと聞こうか。座れ」「あの…ここ、靴置き場なんであんよが冷たいんですけど…」「そうだな。それがどうした?」「…いえ」真顔の承太郎さんと、矢張り気のせいではなかった最強のスタンドに睨まれ、俺は大人しく着座した。
…携帯の予備の電池は必ず準備しておこうと決意した午前1時。足が、とても痛い。俺はいつになれば安息のベッドに入れるのかと、つい涙が零れた。
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