2012/09/06 20:43

「あのクソガキ」


ぼそっと呟いてピアスをゴミ箱に投げ捨てた後、とりあえず換気する承太郎さん。
で、文句の一つでも云ってやろうと仗助の携帯鳴らすけど出やしない。


しかも何度か電話してる内に


「お掛けになった電話場所は電波の届かない場所にあるか〜」ってアナウンスが流れてさ。


あいつ電源切りやがった…ってもう一回壮大な舌打ちするんだよね。
しかも携帯投げつけた表紙にヒビまで入っちゃって、承太郎さん益々不機嫌になるわけさ。


承太郎さんが呼び出したらすぐに来る女性は山程いるけど、全然そんな気分になれなくて酒飲み始めるの。グラスに注いで、ロックでそのまま。
空腹だった所為か一気にボトル開けた所為か、短い時間で結構酔っちゃってさ。床の上で寝ちゃうんだよ。


「……さん…じょ、…ろ…さん…じょうたろうさんっ!」


で、朝日が登り始めた頃漸く午前様でご帰宅など仗助。
リビングに入った瞬間、めっちゃ酒臭!って思いながら寝転がってる承太郎さんに気付いて起こすのね。


「……るせぇ…」


一方、アルコール大量摂取して寝た所為か頭痛が酷くて超機嫌の悪い太郎さん。起きた瞬間目の前の仗助を睨みつけるよ。


「んな所で寝てたら風邪引くっしょ」と、呆れる仗助に「どこの女連れ込んだか知らねーが、寝室が香水くせぇ」とか寝起きの掠れた声で云っちゃうよね。

「えーそうっすか?」
ってとぼけつつ水を持ってきた仗助の手からグラス奪って、一気に喉に流し込む承太郎さん。
ちょっとだけ落ち着くけど、転がった自分の携帯に再度イライラ。


「電源切ってんじゃねぇよ、クソガキ」「電池が無くなったですってー」「…一晩中充電器にぶっ込んでたろうが」「マジですってば。ほら、つかないっしょ」って携帯出して実演してみせるけど「電話してから何時間経ってると思ってんだ」と、承太郎さんは見もしない。


「何怒ってるんっすかー。承太郎さんだってこの前電話したら、綺麗なおねぇちゃん出たじゃないっすか」
「知らん」
「うっわぁ…」


再び呆れる仗助と視線も合わせず立ち上がって覚束ない足取りへ寝室へ。
放って置くわけにも行かず追い掛けるわね。

「ねぇ、どうしたんですか、マジで。機嫌わりーっすねー」
「……」
「承太郎さん?」
「……うるさい。俺は寝る」
「さっきまで寝てたでしょうが。もしかして寂しかったとか?…うぉっ!!?」


からかっただけのつもりが図星だったのか、思いっ切り脇腹蹴られちゃって、痛みに身体丸める仗助。そんな仗助の顎を掴んで


「調子に乗るな。ガキが」

って云って欲しい!!


……って無駄に長っwww


まぁこんな叔父甥もたまにはいいんじゃないかね。うん。


…ごめんなさい
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