2012/08/31 17:05
「…そろそろ帰るか」
「うぃーっす。気ぃ済みました?」
「ああ。久々に仕事以外で海に来た気がする」
「最近何かとバタバタしてましたもんね」
「そうだな…。仗助、帰りは俺が運転する。キー貸せ」
「ん?いや、いーっすよ。俺が運転します」
「だが、付き合わせちまって疲れただろ」
「全然。まだ若いんで。承太郎さんこそ助手席で寝てて下さい」
「さり気なく年寄り扱いするな」
「そんなつもりは無いですけど、あんた最近忙しいとか云って夜あんまり寝てないっしょ。夏バテしちまうっすよ」
「んなこと無いさ。昼間に仮眠取ったりもしている」
「いやいやいや。俺がどんだけあんたの事見て来たと思ってるんっすか。多分本人よりも本人に詳しいっすよ」
「妙な自慢だな。ストーカーか」
「いーじゃねぇっすか。本人公認のストーカーってことで」
「公認しちまったらストーカーになんねーだろ」
「まぁ細かいことは気にしない。いーから乗って。着いたら起こします」
「…すまんな。色々気を使わせて」
「良いんっすよ。あんたが俺の隣に居てくれるだけで幸せなんです、俺は」