2012/08/27 23:25

ちょっぴり下品




「おいっ…テレビ…消せっ…!」「ん?…やだ、面倒くさい」「で、も…」「気になる?」少しだけ雄の色を宿し始めた瞳が俺の目を覗き込み問い掛ける。
何が何でも嫌、という訳ではないが光源と無駄な騒音が気に食わない。何処其処で残虐な事件があった、だなんてニュースを聞きながら欲情出来る程若く無い。
しかし覆い被さるクソガキはさして興味もないようで、俺の沈黙を良いように受け取ったのか服に手を入れ弄り始めた。
「仗…助っ…待て…」一度制止してリモコンに手を伸ばしたが、即座に絡め取られ握り締められる。
「じょう…」「そんな所に腕伸ばさないでよ。ちゃんと俺を触って」無茶苦茶な言い分に思わず睨んだが怯む様子はなく、段々どちらでも良くなってテレビなど気にならぬほどに溺れさせてみろ、と唇に噛みついた。


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