2012/07/20 00:39

承太郎さんが会議で出張中。一週間が過ぎ、作り置きしてくれていた料理も底を尽きた。お陰で冷凍食品や半額のおかずをチンする日々。今日で三日目突入。テレビを観ながら胃に詰め込んで、ざっとシャワーを浴びビールを飲んだ後、眠りにつく。だが、さっぱり効かないアルコールが恨めしい。

ガキじゃねぇんだから寂しいなんて云える訳もないし、大の男がと笑われそうだけれど、丸で身体の一部を失った気分だ。
そして何より、承太郎さんを一人で寝かしてしまう事が何よりも嫌だ。ほんの僅かでも彼が寂しいと感じているのを想像すると死にそうに胸が痛む。
承太郎さんの事だから文献に夢中だったり海洋生物と戯れているのかもしれない。俺の事なんて考える暇もないかもしれない。それならそれで良い。寧ろそうあって欲しい。
キングサイズのベットは一人で寝るのには余りに広過ぎる。エアコンの設定を思い切り下げ、頭から布団を被るけれど静寂はどうしようもなくて。
こんなのはどうか俺だけの孤独であるようにと思わずには居られない。
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