2012/05/21 14:40

で、レストランで食事を始めるも、何だか元気の無い承太郎さん。
最初はジョルノも疲れてるのかな?とか思うんですが、それにしては何か様子がおかしい。けど、食事中ですからね。とりあえずはたわもない会話を続ける訳です。

で、食事の後、いつものようにバーに行くわけですね。そして幾らか飲んだ後に何があったか聞くわけですよ。上手にね。

最初は濁していた承太郎さんですが、酒で少し饒舌になっていたからか、矢張り不安を感じていたのか淡々と話し出すわけです。
喧嘩のことは勿論、これからの行く末のことまで。

黙って聞いてるジョルノ。彼が人の話を聞くときはいつも笑顔なんですが、今回は僅かに表情が険しいです。

全て話した後、ウォッカを流し込む承太郎さん。「詰まらない話で悪かったな」と。普段なら笑いながら、とんでもないです。と答えるジョルノですが、急に立ち上がりました。
その表情はとても険しくて、承太郎さんもびっくり。

「ジョルノ?」「…仗助は家ですか?」「ん?あ、ああ。飲みに出てなければな」「分かりました。…承太郎さん。少し仗助と話がしたいので、僕の取っている部屋で休んでいて下さい。好きに使って頂いて構いませんので」「は?」

取り出したカードキーを有無を云わさず承太郎さんに渡すジョルノ。「い、いや、話なら明日にでも自分で…」「『僕が』仗助に話があるんです」
静かな口調ですが、裏世界を知り尽くしたギャングスターですからね。威圧感は半端無い。父ちゃんはあのDIOだしね(笑)

「ジョル…」「貴方は何も心配しなくて良い。ゆっくりと夜景を楽しんでいて下さい」手慣れた仕草で承太郎さんの掌に口づけると、足音を響かせつつジョルノは出て行ってしまいました。
追いかけようにも酔いが回ったせいか、上手く身体が動かない。仕方なく、ルームカードを持って部屋に向かうことにしました。



その頃の仗助。


友人と飲みに出ていました。承太郎さんが家に帰った時自分が居た方が良いような気もしましたが、ムシャクシャしてたんですね。
友達はただの遊び仲間です。居酒屋で飲んだ後、カラオケで馬鹿騒ぎ中。帰った方がいいかなと思いつつも、携帯は音沙汰無し。連絡が無いのを見ると帰ってやるもんか!と余計意地になるわけです。

そこにジョルノから電話が入るわけですね。「もしもーし」「仗助、今どこですか」「は?ど、何処って…日本に決まってんだろー」「そんな事は知ってます。家ですか?」「いや、外…ってかカラオケにいるけど。ジョルノどうしたんだよ。こっちに来てんの?久しぶりじゃん。元気に「店の名前は?」「へ?」「店の名前」「○○だけど…」「迎えに行きます」「迎えって…ちょっ!おいっ!」一方的に切れる電話。仗助呆然。

けど、何となく察しますよね。承太郎さんから話を聞いたんだろうと。なら無視するわけにも行かず、仕方なく適当な理由をつけて、カラオケから抜け出しました。んで、店の外へ。


程なくして、店の前に着けられた黒塗りのリムジン。運転手が下りてきて、躊躇いがちに仗助が乗り込むと、ジョルノの姿が。
…この妄想、やっとここから本番なんだぜ。


「久しぶりです仗助」「お、おぅ。久しぶり。…にしてもどうしたんだよ…急にこんな車で乗り付けて」「承太郎さんから話は聞きました」

やっぱりか。と眉を寄せる仗助。ジョルノが承太郎さんを想っていることは充分知っているので、説教の一つでもされるんだろうと渋い顔。
こうなったら平穏に済ますしかない!と判断して

「そーなんっだよー。ちょっと言い合いになっちまって。でもちゃんと後で電話すっから。まぁいつもの痴話喧嘩っていうか、売り言葉に買い言葉ってゆーか…」
軽く笑いながら、何でも無いことをアピールしようとするも「謝る必要はありません」とジョルノに中断されてしまいます。へ?と口を開けた仗助。何だ、自分の味方をしてくれるのかと思った瞬間「承太郎さんとは別れて下さい。彼は僕が幸せにしますから」と、一言。意味が分からず、ジョルノの顔を見つめる仗助。

けど勿論冗談だと思って、すぐに笑い出します。「冗談キツいって!ただの喧嘩で!」と笑い続けるものの、ジョルノは無表情。
段々仗助も顔が引き吊ります。普段がにこやかな所為で、ある意味承太郎さんよりも恐ろしい。
で、仗助の声が消えた頃、再度口を開くジョルノ。

「冗談ではありません。イタリアに彼の研究所を用意します。飛行機のチケットは明日の便を手配しましたので。荷物は後日、業者に取りに行かせますから、そのままで構いません。あと、」「ちょっ…ちょっと待て!ストップ!」
何やら話がすげーことになってます。流石に仗助も青ざめました。


すんません、まだ次回に続きます…
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