2012/05/21 14:08

一方家を出た承太郎さんは、当てもなく車を走らせます。
さっき仗助の云った言葉は喧嘩の上での物だと分かってはいるんですが、痛かったんですね。仗助に云われるのは。
家族を守れなかった自分を再認識するようで。そして、また同じ事を繰り返してしまうようで。


で、ひたすら夜道を走って到着したのは海。一度来たことのある場所で、車から下りると砂浜に出ます。
月は出ておらず、本当に真っ暗。波の音しか聞こえません。
目を閉じて思い出すのはやっぱり仗助のことで。自分が謝れば許してくれるだろうし、そもそも時間が経てば仗助の方から必ず連絡が来るという確信はあるんですが、本当にそれでいいのか?とか思い始めるんですよ。
自分は兎も角、相手はまだ若いんだし普通に女性と結婚して子供を持つべきなんじゃないのかと。こうなるともう無限ループですね。

そんな時、携帯に電話がかかる訳です。仗助かとビクリとするものの、ディスプレイにはジョルノ、の文字が。安堵したようながっかりしたような複雑な気持ちで電話に出る承太郎さん。

どうやらジョルノは今日本に来ているらしく、食事でもどうかと。少し迷う物の、行く宛てもない承太郎さんは了承します。1時間後に、ホテルのラウンジで、と約束して電話を切ると、一度だけ海を振り返って車に乗り込む承太郎さん。仗助からの連絡は今の所無し。


……やばい長いぞ。ちょっ、次回に続く!
comment (0)



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -