2012/04/14 18:46

朝起きたら8時だった。普段なら家を出る時間。今からだと大慌てで準備をしてギリギリ。しかし今日は家ではなく、ホテルの一室。とても間に合わない。普段なら起こしてくれる筈の彼が、今日はまだ腕の中で眠っている。珍しい。いや、珍しい所じゃく初めてだ。丸で良く出来た人形の様に美しい寝顔に見惚れながら、今日は自主休講に決めた。だって、こんなにも安らかに眠る恋人を起こせるわけが無い。起きたら怒られるだろうし、今からでも行けと叩き出されるだろう。鉄拳の一つも食らうかもしれない。けれど、そんなのはどうでも良くて。暖かくてどうしようも無い程に愛しい身体にそっと力を込めると、穏やかな寝息を聞きながら再度目を閉じた。

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