星(話)
2011/07/19






「何してるの、兄さん」

「……別に」

「暑くて起きた?」
「………」

「此処は風があるから涼しいけど、部屋の中は蒸し暑いもんね」

「、ああ」

「けどずっとそんなとこに居たら風邪引くよ」

「……ぉう」

「あと、ずっとそんなとこに居たら下に落ちちゃうよ」

「…大丈夫だって」

「何か見える?」

「…空」

「ん?」

「空が、遠い」

「そうだね。ずっと離れてるから」

「ん…」

「そろそろ帰っといで。兄さんのこと抱き締めたいから」

「……雪男」

「何?」

「…目が痛い」

「星ばっかり見てるからだよ。おいで。部屋で冷やしてあげる」

「…。別に…自分で出来る」

「ウサギさんみたいな目じゃ、明日みんながびっくりするよ。星を眺めてましたって云う?」

「…やだ」

「でしょう。大丈夫。僕がやってあげる。僕がいるから」

「…ほんとに?」

「うん。星はまた一緒に見よう。いつでもいいよ」

「…さんきゅ」

「どういたしまして。…はい、お帰り。あー体冷えちゃったね」

「暖めて…くれる?」

「勿論。また冷えないように、今日は一杯ぎゅってしようね」

「…おぅ」




泣いちゃってた燐ちゃん







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