リクエスト1 | ナノ
やっぱりいつも通り
「よっ、土門!!」
「……どういうことか、説明してくれるか?」
「えんどぉおぉぉ!!!!」
「ハハッ、カズヤ落ち着けって!!」
「そうだな」
ここはアメリカエリアにある『ユニコーン』の宿舎。
その中にある談話室内には、ユニコーンの主要メンバー4人中3人が正座している、という奇妙な光景が広がっていた。
「――じゃあ、お前達はジャパンのメンバーにバトルで勝って円堂を1日引き抜いてきた、てことでいいんだよな?」
「ああ、そういうことになる」
「このセイザ、ての結構疲れるね」
「えーんどー、こっちおいでー」
自分は結構真面目な話をしているのに、マーク以外の2人は相変わらずマイペースなままで、土門の胃は痛みを知らせ出す。
「…まぁ、いいんだ。別にあいつらから拉致ってきたんじゃないなら」
そう呟いて、土門は今現在ジャパンに在籍している元・ハイソルジャーを思い出す。
守ぅうぅうう!!と奇声を発しながら円堂に近付き、そして瞬時に撃退されていたシーンの数々が巡っては消え、巡っては消える。
そこまで行き着いて、今まで仲間として一緒に行動していた面々の恐ろしさを改めて実感した。
「なぁ、それで俺はどうしたらいいんだ?」
完全に自分の思考に入り浸っていた土門を、円堂の声が引き上げる。
先程からずっと蚊帳の外だっただろうか、特徴的な髪の毛(猫耳と称されている)はどういう原理なのか、いつもより垂れ下がって見えた。
「え、えんど「円堂!!ごめんな、土門がベラベラと喋ってて「腹にキラースライドするぞ一之瀬」
「エンドウ、別に俺たちはなにをしてほしいわけでもないんだ」
2人の会話を無視して、そうマークが言うと円堂は目を思いきり見開く。
雷門時代一緒に戦った土門と一之瀬は、それが驚きや困惑を意味しているとすぐに分かった。
「そうそう、ミー達は別に特別なことをしてほしい訳じゃないんだぜ」
立ち上がったディランは、足が痺れているのだろうかフラフラになりながらも円堂に近寄る。
「エンドウがいつもすることをミー達に見せてほしいんだ。それだけでいい」
そう言って、手を頭に乗せて撫でる。
ワシャワシャと髪を撫でられてくすぐったいのか、笑いながら「やめろよー」と言う。
「エンドウの髪の毛って意外とソフトなんだね!!」
「ディラン、俺もエンドウの髪を触りたいぞ」
「オーケィ、マーク!!」
左右から髪の毛をもみくちゃにされていた円堂だが、やがて2人の腕から逃れて口を開く。
「じゃあさ、一緒にサッカーしようぜ!!!!」
―――嗚呼、その言葉にどんなに安堵を与えられるか。
「よっし!!じゃあ最初にゴールを決めたヤツが、今日のディナーで円堂の横に座ることにするよ!!」
「えーっ、なんなんだよそれ」
「ヒューッ、それは逃せないね!ミスターゴールの実力、見せてあげるよ!!」
「カズヤ、言い出しっぺが必ず勝つとは限らないぞ?」
「…円堂」
「?なんだよ、土門」
「ディフェンス頑張るから、今日はお前の正面で食べていいか?」
「ちょっ、土門!!それはナシだろ」
「ああ、いいぜ!頑張ろうな、土門!!」
「くっ…、ディラン、マーク!!一回土門にグランフェンリルぶつけるよ!!!」
「なにそれこわ「「了解」」
「さあ、こい!!」
やっぱりいつも通り
(だからこそ、君という実感)
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ということで、リクエスト【円堂に過保護なアメリカ組】でした!!…過保護なのか、これって
それにしても、やはりアメリカ組はいいなぁ。こう、他の国に比べて円堂にナチュラルな絡みが出来るというか何というか…おいしいです^p^
リクエスト内容に忠実かどうかは自信無いですが、すっごく楽しかったです!!
山田の給食様、リクエストありがとうございました!!
〜山田の給食様のみお持ち帰り可です〜
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