不可思議への誘い
円堂inエイリア








円堂inエイリアネタ1
突発的・エイリア円堂ネタ

*円堂は元々おひさま園の子供
*とりあえずマスターランクには所属しているが、チームは決まっていない
*グランが大変残念な感じ
*3TOPみんな円堂大好き





「―――で、いい加減守の属するチームを決めようと思うんだよねぇ」
ここは霊峰・富士にある星の使徒研究所内の一室。
円卓を囲むように座るのは、エイリア学園が誇るマスターランクチームのキャプテン3人。
ガイアのグラン・プロミネンスのバーン・ダイアモンドダストのガゼルである。
普段は目を合わせるだけでもメンチを切り、喧嘩が勃発するような仲だが距離を離すことでどうにかしているらしい。
そして、何を話し合っているか…それは、エイリア学園にとって優秀な選手である円堂守のことである。



エイリア学園というのは、元々『おひさま園』という孤児院の子供達から成り立っている。
『お父様』である吉良によってサッカーに突出した者が選ばれエイリア学園として活動し、さらにそこからファースト・セカンド・マスターとランク分けされる。
そして、その中でも話題の円堂守は、特異な存在である。
GKとしても実力を持ちFPとしての素質もあるだけでなく、万人を惹きつける魅力を持っていたのだ。
それらから見て吉良は円堂をマスターランクの所属としようとしたのだが、チーム選びの際に問題が勃発した。
それが、冒頭グランが発した言葉―――マスターランク3チームのどこに配属させるか、ということだった。
普段からグランに甘い吉良は、グランの希望を叶えてガイアに入れようとしたのだが、それにバーンとガゼルがいつになく猛反発。
仕舞いには2人揃ってハンガーストライキを起こしたために、流石の吉良も答えを考えあぐねて保留ということにしたのだ。



「…ハッ、だからもう随分と前に言ってるだろ?守はオレたちプロミネンスに入るんだよ」
「馬鹿も休み休み言え、守は我らダイアモンドダストのものだよ」
「まっ、結局守はガイアの選手だからねっ。2人がなんと言おうとこれは決まってることだし!!」
その瞬間、確かに火花が散った。
それぞれが隠し持っていたエイリア特有のサッカーボールを手にして、技の発動体制に入る。
いくら科学力の粋を集めた研究所でも、派手にドンパチしてしまえばそれなりの被害は出てしまう。
いや、それどころか相乗効果で研究所そのものが崩壊してしまうおそれもあるだろうか。

そうして、この研究所内にいる誰もが予想しないうちに崩壊への引き金が―――



「あっ、ここにいたのか3人とも!!」



「「「守ッ!!」」」


そんな室内の空気を変えたのは先ほどから3人が騒いでいる理由である、円堂守だった。
練習中だったのだろう、手には同様のサッカーボールがあり、ユニフォームも恐らく姉のような存在であるウルビダに設えてもらったのだろうか、ジェネシスのGK服を着ていた。
「父さんが呼んでたぞ?」
擬音に例えるならば、ニコ、というように笑う守は、常日頃からその眩し過ぎる笑顔をもって無意識にエイリア生徒を魅了している。
決して狙ってそれをしているわけではない。無意識に行うからこそ、魅せられる者は後を絶たないのだろう。

「ありがとう守、それで父さんはなんて?」
「分かんね。練習してたらとりあえず3人を呼んで来いって言われてさぁ。あ、でもなんかオレにも関係あるらしいんだ」
(((まさか…!!!!?)))
この4人で今のところ共通して吉良に呼び出される理由は1つしか考えられない。
即ち、円堂がどのチームに所属するかということ。





「ま、まもるぅぅぅぅう!!すぐ行こう早く行こう!!!!」
「え、でも3人ともなんか相談してたんじゃ」
「なに言ってんだよ、お父様からの呼び出しなら早く行かなきゃだろ!?」
「五月蝿い、チューリップ2人組が。さ、守…私と一緒に行こうか」
「お、おぉ…」





駆け出せ今すぐに!!
(時計ウサギは待っちゃくれやしない)





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