ロンリーガール | ナノ

10unknown


里保に要を紹介しようと思ったら棗の奴が連れていっちまった。


まあ、最近は要の体調も良いし会わせようと思えばいつでも会わせられるか。






「なあ次どこ行くか?」



要に視線を戻すと要は何か考え事をしてるらしく上の空だった。




「要、どうかしたのか?」


「あ、ごめん…なんでもないよ」



そう言うと要はいつもと同じように微笑んだ。


でもやっぱり顔は晴れないでいた






「何か気になる事でもあんのか?」


「んー…さっきの子なんだけど」


「さっきとなると、里保か?」


「うん、その子」


「里保がどうかしたか?」



要は確信は持てないけどと呟いた。

そういや…さっきも要は里保を不思議そうに見てたな。





「あの子、病院で見たことがある気がして…」


「病院?そんなの誰だって行くだろ」


「翼は滅多に行かないじゃないか、じゃなくて…んと……思い出せないな…」


「無理すんなよ?何はともあれ里保は別に害ある奴じゃないぜ!」


「うん…そうだね、とっても
優しそうな子だったし」




要は気が晴れないような顔した。


別に悩むようなことじゃないだろ

病院なんて怪我や病気になれば誰だって行く、どうせ偶々それが大きかっただけとかだって。






「よし腹減ったし食いに行くぞ」


「つ、翼待ってよ…!!」



「あの少女趣味な店は確か…アンナちゃん、とそのお姉様の……」


「みんな気持ち悪そうに出てくるけど…?」



「うん…違うとこ行くか!
死にたくなければな…」




今年の特力は明日が本番だ!

今日は遊び尽くしてやる!!







(翼ーッ!会場準備手伝え!!)
(みっ…美咲!?)
(ほら行ってらっしゃい!)

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