ロンリーガール | ナノ

09胸焼けしそうなほど



アリス祭1日目、技術エリアで
見つけた可愛い雰囲気のお店。


里保はそのお店の装飾に
一目惚れをしてしまいました!!



ああ…とっても可愛いです。




「棗くん!お腹空きましたしあのお店に入りましょう、ね?」


「はいよ」


「ありがとうございます!」



お店に入ると直ぐに席に案内してくれた、お店の店員さんの服装も可愛くて憧れちゃいます。




「棗くん何食べますか?」


「何でもいい」


「店員さーん、おすすめのお願いします」





しばらくすると可愛い服装の店員さんがおすすめの品物を出してくれました。



「うわぁ!美味しそうです!!」


「……なんだこれ…」


「見るからにケーキですね?
ささ、食べましょう!」




「はう!?」



「あまっ……てか甘すぎだろこれ…里保なに固まってんだよ」


「あ…あ!」

「あ?」


「甘すぎです!!」



甘いのは好きですが、けして
甘党ではないのでこれはさすがに甘すぎですよ……。



これ全部食べたら胸焼けしそうです!
ああ、それは困ります…。





「……棗くん…里保は全部食べれそうに無いです」


「断る」


「何でですか!?」


「お前が頼んだろ、と言うか甘すぎて俺も食べれない」


「うーん…二人して残すのは失礼ですかね?」


「別にいいんじゃねぇか?」



でも…折角作ってくれたんだし
食べないわけにはいかいです!
でも胸焼けが……




「おい里保」


「なんですか?」


「周り見てみろ」



言われた通り周りを見ると里保たちと同じメニューを頼んだ人たちが次々と残して去っていっていた。




「………申し訳ないですけど」


「ほら、行くぞ」


「ごちそうさま!!」





お店を出て次の場所へと足を進めました。





洗剤系のお店はどれも凄くて
楽しくて何だか疲れました…。




「棗くん」


「どうした、すげぇ眠そうだけど」


「はい凄く眠いんです…だから里保今日はもう休みます!ではまた明日いつもの場所で!!」



棗くんに敬礼をし小走りで
その場を去りました。







(楽しいのに、虚しいのは何故?)
(休むって…あいつどこで……)

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