「臨也さんってかなり人に嫌われてるでしょう」



地味に嫌みな一言を俺に浴びせたのは、俺を占い師か何かだと勘違いして、定期的に俺のマンションに通っている女子高生A。突然何を言い出すんだこの子は。もちろん全然ダメージなんて受けないし腹も立たないけど、俺に面と向かってそんな事を言う人間なんてそう居ないから少しだけ驚いてしまった。俺の正面のソファーに座っている女子高生Aの短いスカートから水色のパンツが見えるけど残念ながら俺は年下には全く興味が無いので欲情なんてしません。て言うか今時の女子高生ってスパッツとか穿かないの?危ないなあ。俺がロリコンだったらどうすんのさ。って言う俺の心配には気付く様子も無く女子高生Aは俺の返事を待っている。



「まあ…職業柄、相当ね」


「違うなあ…。なんて言うか、臨也さんって、仕事のせいにしてるけど…違うと思う。もし臨也さんがお花屋さんとかケーキ屋さんとか、そういう可愛い系の仕事してても多分皆に嫌われてたと思うなーあたし」


「根本的に俺に問題があるって?」


「そうそう。臨也さんは、人に嫌われるような何かを持って産まれて来たんだよきっと。それって才能じゃない?凄くない?」


「何それ褒めてんの?」


「勿論褒めてるよ!だって臨也さんみたいに人に嫌われてる人見た事ないし〜」


「絶対褒めてないよね。それ」



確かに数えきれない程の人に嫌われてる事くらい分かってるし、それなりの事はして来た。中には俺の事が嫌いすぎて殺そうとする奴までいるし。標識振り回したり自販機投げたり。…まあ確かに、俺って尋常じゃ無いくらい他人に嫌われてるかもね。嫌われる様な事自分からやってるんだけど。それより、さっきからブラ透けてるんだけど。水色の水玉とかいうベタすぎるガキくさいのが逆にそそるって言うか、…いや、違うんだけどね、別にそそってなんかないし、つーか女子高生とか対象外ただのガキじゃん。仮にも男ん家に居るんだからちょっと位その辺の事気にすれば良いのに。最近の若者の性が乱れてるって言うけどこんな女子高生ばっかりならそりゃあ乱れる筈だね



「ってか臨也さんさっきから人の体ガン見し過ぎ」


「最近の女子高生って本当に無防備な上にはしたないよね。君さあ、キャミソールくらい着たらどうなの?それとも最近の女子高生は皆そんなんなの?」


「そんな訳ないじゃん!皆キャミくらい着てるよー。しかも冬はロンティー着たり、ババシャツきてる子もいるし」


「じゃー君もそうすれば?だらしなくみえるよ」


「余計なお世話なんですけど。臨也さんってそう言うおせっかいなとこ直した方が良いと思うなー」


「そう言う君も相当なおせっかいだよ」


「え、怒った?」



まだ幼さの残る顔に上目遣い、だけど何かちょっと変な気分になってしまった自分に萎える。はー、疲れてんのか俺?ちょっと落ち着こう、最近疲れてるからな。ちょっと目を瞑って心を落ち着かせる。俺は十分女は足りているのでこんな少女にまで手を出したりはしません絶対に。



「あたしだって本当は寒いからババシャツ着たいんだよ。スカートだって学校では長いんだよ」






理性がちぎれた


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