永遠の愛を今ここに誓います



金色に近い茶髪の猫っ毛がわたしの視界に入ったとき、わたしの心臓は今までに無い位に大きく跳ねた気がする。びくんって。だって、ここに居る筈のない人間がわたしの目の前に立って、向かい合うてるんやもん、絶対おかしい。なんであんたがここに居るん?別人?人違い?いや、でもわたしの目の前に立ってるしやっぱりわたしの事見てるし、「よう名前」「…謙也、?」「何で疑問系やねん。当たり前やろ」「…あんた何しとんの」「なんや久しぶりの再会やのに冷たいなあ名前は。もうちょっと喜んでくれてもええやろ」「…は、」謙也はわたしの元彼で、高校時代からずっと付き合ってた。元彼と言っても、どちらかが別れようて言うたとかでは無く、所謂自然消滅という奴で、わたしがこっちに来ると同時に連絡も取れなくなり、それっきり。なのに何でこんな所に謙也が?「あんた、何でここに」「はあ?何あほぬかしとんねん。彼女に会いに来るのに理由なんか要らんやろ」「かの、じょって」「うわ、お前まさか別れたつもりでおったん?」「だって」「ドあほぅ!誰の許可もろて別れとんねん。俺はあの頃からずーっと変わらず名前の事好きやし!お前はまだ俺の彼女や!」「あんた、何言うて…」ちょっと待っておくれ。謙也がまだわたしの事を愛してくれていた?わたしが一方的に終わらせた恋が?まだ終わってなかった?胸に込み上げて来た色々な感情は涙腺を辿ってわたしの頬を伝い落ちる。ああもうみっともない謙也の前でなんて泣きたないのに、「相変わらず泣き虫やなあ名前は」「う、るさい!」あの頃と全く同じ笑顔で謙也はわたしの髪をくしゃくしゃ撫でた。懐かしい謙也の掌の感覚は更にわたしの涙腺を刺激する。だけどその掌から謙也の熱は伝わってこずに、そこだけがあの頃の謙也の掌と唯一違う所、で。「謙也、ほんまにあほや、あんた」「俺、ずっと名前に会いたかった。名前が死んでから、俺もう生きとる意味分からんで、毎日毎日死んでまおう思うた。でも名前の分まで頑張って生きなあかんって、ちっとは頑張ったんやけどなあ…」「謙也、」「でももう限界やわ。俺我慢するとか無理やねん。やっぱ名前のおらん世界で生きて行く事なんか出来ひんかったわ」「…あほ」わたしの為に死ぬって、ほんとどれだけあほやねん。あほ、あほ、あほ、あほ、「名前、今まで一人にしてごめんな」何言うてんの、一人にしたのはわたしの方やんか「これからは一生一緒やで」



0325
ヤンデレに入るのかなーこれは^^
関西弁むずい^^





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