国語の平和島せんせーと生徒



「すき」

「困る」

「すき」

「困る」

「でもすき」

「…あのなあ」

「何で困るの?何が駄目なの?」

「何が、って…」

「年の差ってそんなに大事?たったの7歳差じゃん」

「それも…だけど、俺は教師でお前は生徒だろ」

「うん!」

「…俺は教師でお前は生徒だろ…」

「そんな何回も言わなくても聞こえてるよ」

「そう言う事だから無理だろ…」

「わたしは平ちゃんがすきだよ」

「…あのなあお前俺の話聞いてた?」

「平ちゃんの彼女になりたい」

「それは駄目だ」

「こんなに好きなのに」

「…お前さ、俺の何が良いの」

「全部。教師のくせに頭まっきんきんな所とか休み時間毎に煙草吸いに行く所とかすっごい喧嘩強い所とかお弁当自分で作って来てる所とか実は甘いものが好きな所!あと……優しいとこ」

「………」

「てれてる」

「照れてねえよ馬鹿。…何で俺が弁当作ってんの知ってんだよ」

「知ってるよそりゃー好きだもん」

「…答えになってねえ」

「ねえ、明日からわたしがお弁当作ったげるよ!」

「何でそうなるんだよ…」

「わたし地味に料理うまいんだよ。あっ肉じゃが作れるよ!彼氏にお弁当と言えば肉じゃがだよね!」

「彼氏ってお前なあ」

「あのねー」

「ん」

「好きですせんせ」

「……!」

「肉じゃが、持ってきていいかな?」

「…汁こぼれねえようにしろよ。食うだけ食ってやる。」

「…うん!」




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