炬燵でぬくぬくしているようです!

「臨也リモコン取って〜」

「えー無理。届かない」

「えーちょっと炬燵から出たら届くじゃん」

「寒くて出られるわけ無いよ」

「うわあ最低…。あっ臨也ケータイなってる」

「本当だ。ちょっと取ってくれる?」

「無理〜寒くて炬燵から出られない〜」

「…お前なあ…。大事な用事かもしれないだろ」

「じゃあ自分で取りに行けば?」

「………えー」

「自分が取りに行くのは嫌なんだ…」

「………」

「あっ、電話切れちゃった」

「はー…お得意さんだったらどうしよう。つーか今かけてくんなよ…空気読んでほしいね。こっちは炬燵でぬくぬくしてるって言うのにさ」

「臨也はねえ、バカだね。ケータイ放置とか有り得ないわ。わたしはちゃんと炬燵ん中にケータイとかiPodとかDSとか持って来てるから。あとお菓子もね」

「完全に住んでるね」

「わたしはこたつむり」

「しょーもな。…あ、また電話…」

「早く出なよ臨也〜ちゃんと仕事しろよ〜」

「あー!もーっ」



臨也さんが炬燵からログアウトしました



「はいもしもし!」

『もしもし〜僕だよ!新羅!あのね、聞いてくれよ愛しのセルティがね私の為に手料理を』

「死ね」



臨也さんが炬燵にログインしました



「あー寒い寒い」

「ちょっと〜仕事の人に死ねとかまずいんじゃないの〜」

「仕事関係な訳無いだろ…変態闇医者だよ…俺にのろけてきやがった」

「ああ、岸谷くん。…ってか臨也にのろけるって…岸谷くんもよっぽど友達居ないんだね…」

「どー言う意味だよ。あーなんか腹立つなあ!あいつのせいで炬燵から出されたと思うと!」

「まあまあ。落ち着きなよ、お菓子あげるから。はい」

「…ありがと。…うわ、なにこれ、溶けてドロドロなんだけど!」

「あっ、チョコレートだから炬燵の中で溶けたんだ〜ごめんごめん」

「あーまずッ。ただの嫌がらせじゃん」

「違うってわたしの臨也への愛で溶けたんだよ」

「さっき炬燵の熱で溶けたって言ってたよね」

「気のせー気のせー」

「…ってかなんか本当寒いよ今日」

「大げさじゃない?いくらなんでもそこまで寒くはないっしょ」

「俺冷え性なんだよ」

「あー、臨也人と体温ズレてるもんね。夏でもあのクソ暑苦しいコート着てるくらいだから」

「分かってくれた?だから俺は炬燵が無いと死ぬんだよ」

「…そんな事言ったって、今日炬燵片付けるってもう決めたからね」

「全力で反対するよ」

「だってさーもう三月だよ。もうすぐ四月だよ。いつまでも炬燵出してる訳にはいかないでしょー。寂しいけどさ」

「やめようよ。こんなに寒いのに炬燵が無くなったら俺はどうやって体温を調節すればいいのさ」

「えー鍋でも食べたらー」

「そんなの体暖まるのなんて一瞬じゃん」

「ちょっとは我慢する事も大事だよ臨也〜大人になろうよ〜」

「…分かったよ。その代わり君にあっためてもらうから」

「安心の下ネタ落ちって訳だね!理解!」




0323
ネタ参考にさせて頂きました〜^^




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