◎inzm南雲と部屋でだらだら



「で、今日入学式の事で委員会が長引いてね、ほんとだるいって思ってたの!結局終わったの六時半くらいだったかなあ。で、外すっごい暗くて、帰るのやだなあって思ってたの!そしたら、っそしたらね南雲っ!」

「んあー」

「何と、何とっヒロトくんがねっ!!何て言ったと思うっ?…ふへっ」

「さぁー」

「君みたいな、かっ、かわいい女の子がこんな夜道危険だな。送らせてくれないかな?………つってーーー!!!!」

「へえー」

「ヒロトくんどんだけ紳士!?みたいなー!!しかもわたしのこと、かっ、かわ、っ、かわいいって!!」

「やったな」

「でも、ヒロトくんに送ってもらうなんて、わたし、恐れ多くて……思わず断わっちゃった。でもヒロトくん、本当に気を付けてね。って…まだわたしの心配してくれてるの!!!」

「そうか」

「なんかもう、ふ、ふふっ。そんでね!そんでね南雲!!」

「おう」

「今日ヒロトくんに、……頭、ぽんってされたのっっ!!あたまっ!!」

「へーすげえじゃん」

「わたし、もう嬉しくて…固まっちゃって!!だって、初めてなんだもん!…ヒロトくんにボディタッチされたのなんて……!」

「……ほお」

「はあ…ヒロトくんの綺麗な手がわたしに触れたと思うと……もうどうしていいか…!」

「……なあ、」

「あっ!!!!なぐっ、な、南雲っっ!!!」

「……はいはい、何だよ。」

「ヒっヒロトくんから、メメメメ、め、メール!!!!」

「…おー。よかったよかった。」

「保護保護保護保護。…ひ、ヒロトくん……はぁあああん。『無事に家ついたかな?心配だったのでメールしてみました。今度委員会が長引いた時は送るから。』……送るから…って…!拒否権なし?強気?かぁっこいいいい!!!次の委員会長引いたらヒロトくんと一緒に帰れる……どどどど、どうしよう南雲!!!」

「………」

「次の委員会長引けー…長引け委員会ー…」

「…なあ」

「え?何か言った南雲?」

「俺、お前のなんだっけ?」

「え、彼氏だけど」



……だよな、あってるよな。ヒロトじゃなくて、俺だよ…な?



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