花村と先輩マネージャー







「耕治さんが載った雑誌?」

「うん。わたしテンション上がって七冊も買っちゃってさあ。冷静に考えたら買いすぎだなってなったから晃仁にあげよって思って。」

「七冊って…俺普通に引いてます。」

「だって耕治くん表紙だったんだよー!!そんなの七冊買っちゃうでしょ!」

「まァ、貰えるモンは貰うっスけど。俺この雑誌時々買うし。」

「ほんと?じゃーハイ!耕治くんほんとカッコイイから!惚れるよ!」

「はいはい。俺に惚気んじゃねぇっスよ。」

「ぐふっ。晃仁の惚気も聞いてやるからわたしのも聞いてよ。」

「はいはい先輩、じゃあ用事済んだら帰って下さいよ。俺先輩と違って暇じゃねんだから。」

「もー晃仁最近冷たい。」

「そうっスかねー。気のせいっスよー。大好きっスよー。先輩のこと。」

「エッ…ごめん、わたしには耕治くんが。」

「あーハイハイ。間に受けるのやめて貰えます、鬱陶しいっス。」

「うわあああ。小さくて可愛いあの頃の晃仁に戻ってええ。わたしに甘えてばっかりだったのにいい。」

「いつの話っスか。」

「えっ…覚えてないの?ずっと一緒だったのに。」

「覚えてないっスねーー。」

「晃仁ー…。」

「…嘘だって。……忘れるわけねーでしょ。」





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