今日は待ちに待ったバレンタイン、きっと胸躍らせて待っている。かくいうあたしも胸躍らせてっていうかもう飛んでます飛んでますみたいなハイテンションをキープしながらの登校、まあレアに違いない。 「…あれ」 か、彼の上履きがある…つまりまだ来てないじゃない!授業中に教室に入って、ハッピーバレンタイン!ダ・ア・リ・ン、ほし 的な感じで印象づけようと思ってわざわざ遅刻してきたのに!それはそれはハイテンションをキープし(以下略) きっとあたし以外のチョコレートやクッキーが毒だと思ってどこかに隠れているのね! 「宍戸くんたら照れ屋さんだね!3分も探しちゃったじゃん」 「全然探してねーじゃん。お前はあれか、俺に発信機でも付けてんのか」 「…発信機か…」 「やめろ」 彼が行くところといったら屋上か部室しかない、という予想は見事的中イン部室!余計なのが他にもゴロゴロいるけど気にしない気にしない。 「てな感じでハッピーバレンタイン!ダ「ああどうもさあ教室に戻れ早く今すぐ」…冷たいのね宍戸くん」 仕方ない、彼はツンデレだから素直にここにいてなんて言えないんだ。手のかかる人…でも好き。すごく好き。 「お前さあ…何でそうやって俺につきまとうんだよ」 「そんなの…決まってるでしょ!すきだからよ!」 「な…っ」 「鎖骨が…っ」 「…は?」 「その首からのラインが堪らない!自分でもうっとりしちゃわないの?それだけ肌綺麗なのにその鎖骨なんて罪もいいとこだよ!写真撮らせてほしいくらい、ううん、むしろそれをオカズいてっ」 痛いな、暴力反対! あたしは事実を述べたまでなのに殴るなんて最低だよね! 「彼氏失格だよ侑士!」 「お前がな」 -------- 書いた日がバレンタインに近かったんです* しかし何なんだこの話。誰のなのか分からないし |