窓際の恋 | ナノ



「ほら、りゅうじさん、わかりますか?ここ、もうたってますよ。すっごいコリコリです。
ジェルに包まれて・・・、すっごい卑猥・・・、ですよ・・・、ほら」

透明のジェルが、部屋のライトの下、卑猥に、輝く。
ドロリとした透明の液体のなか、乳首が卑猥に濡れ、赤くなっている。

濡れた乳輪。主張するように固くなった乳頭。
つんと立ち上がった乳首は、男のものにしては卑猥だ。
あまり、日焼けもしてないからかもとからなのか、小暮の乳首は男の割には綺麗なピンク色をしている。

「綺麗です、りゅうじさんの、ここ・・・」
「・・・、」
「見たくない?ここ、見たくないの?」

饒舌に語る修司。
わざと、小暮の羞恥心を煽ろうとしているのだろうか。
修司がいうように小暮の乳首は真っ赤に熟れ、ドロドロのジェルで濡れていた。
つん、と乳首の先はたっており、修司の指を待ち望んでいるかのようだった。
乳輪を撫でられれば、身体は震え目元は涙目になっていく。
涙目になりながらも、羞恥に震えるさまは、さながら小動物のようでもあった。

「・・・んあ・・・、」

止めようと思っても、熱い吐息が止まらない。びくりびくりと体が跳ねる。
逃げようと腰を浮かせても、その度に修司が捉え、何度もイタズラしていく。

時折、修司は小暮の唇を食み、深いキスを繰り返す。
顎元を掴み、唇を軽く歯を立てられて吸われる。
優しいまるで恋人のようなキスに、小暮の脳内はふつふつと沸騰していく。

自分はもう若くない。
40近い中年だ。
だから、けしてこんなに喘いだってかわいくないはず。みっともないだけなのに・・・。
口から出たのは抗議の声ではなく、甘い声だった。


「んあ・・・や・・・、あつ・・・」

口端から、唾液が零れ落ちる。
だんだんと、乳首に塗られたジェルが熱くなっていった。
熱い、だけじゃない。熱いだけじゃなくて。
痒い。そこを弄りたくてたまらない。

全身に甘い毒が回っていく。
修司にいじってほしい。この熱をどうにかしてほしい。
開放して欲しい。

早く、はやく・・・。

そう思った途端、修司は乳首をイジっていた手を止めた。

(え・・・?)
浮かされたように、修司を見つめれば修司はニッコリと笑みを返す。


「どうしたの・・・?」

ニッコリと笑いかける修司がにくい。どうしたの?なんて。
小暮の今の状態を見ればわかるはずなのに。
先程まで散々乳首をイジっていた手は、今は大人しく小暮の顔を撫でていた。
散々嫌らしく動いていた手が、今は優しい。子供をあやすような手に変わっていた。
だけど・・・、今欲しいのはそれじゃない。

子供のようになでて欲しいわけじゃない。
小暮が欲しいのは、もっと激しい大人の手。

小暮は顔を赤らめながら修司を睨む。修司は睨まれてもどこ吹く風だ。
小暮はぎゅっと唇を強くかんだ。

そうしている間にも、ジワリジワリと、身体が熱くなっていく。
乳首は痒くて、焦燥したように刺激を求めている。

媚薬、のせいなんだろうか。
乳首をいじって欲しくて仕方がない。
身体が乳首を中心に熱くなっていた。

既に下半身は、ドロドロに欲を吐き続けている。


「乳首・・・」
「ん?」
「触って・・・、」
「なに?」
「乳首、触って」

やっとの思いで小さな声で、羞恥心を押し隠して小暮が言えば修司は小暮の頭を撫でながら、「嫌」と微笑んだ。

絶対、やってくれると思ったのに・・・、恨めしげな視線で小暮は修司をみる。

「自分で触って」
「え・・・、」
「俺は、ここ、弄っているから」

修司の手が、小暮のアナルへと伸びた。
指には先ほどのジェルを塗っていたのか、肌に指先が当たるとひんやりと冷たい。
中の熱さと相まって、小暮は修司の指先にビクリと身体を強ばらせた。


「ジェル使ってるのに、ここはこんなに狭い・・・」
「ふっ・・・」

ぐちゅり、と音を立てながら、指が一本小暮の中に埋まっていく。
狭いギチギチした中、修司はゆっくりと小暮の中に指を押挿れていた。
痒い。痒くて堪らないのに修司は乳首から目もくれずアナルだけをイジっている。

助けを求めるかのように修司を見続ければ、修司はニコリと口角をあげて笑んだ。

「りゅうじさん・・・、ほら、乳首、痒いでしょう?」
「ふっ・・・、」
「ここ、ホントはいじってほしいんでしょ・・・」
「んぁ・・・、」

出すまいと思っても、口からは熱い吐息が溢れる。
羞恥心を、媚薬に塗られた身体がせめぎ立てる。
もはや、正確に物事を判断する力も失せてしまっている。


「俺、みたいんです・・・、りゅうじさんが、乳首触って可愛く身悶えているところ」

修司に甘く囁かれ、耳朶を噛まれた瞬間まるで魔法にでもかかったように小暮は己の手を乳首の上にやっていた。
つんと立ち上がった乳首を摘む。
あ・・・、あ・・・と、喘ぐ声は、大きくなっていく。


「んぁ・・・あ・・・、」
「ふっ・・・気持イイ・・・?」

こくこくと頷きながら、小暮は乳首を摘む手を早める。

「んぁ・・・あ・・・ぁ・・・、あつい・・・あつい・・・痒い・・・よ・・・」

弄れば気持ちがいい。だけど、刺激が足りない。
決定的な、刺激が。

どうしたら、この熱が収まるか。
小暮はこの間のセックスで知っていた。

「熱い?そう・・・」
「う・・・ぁ・・・」
「じゃぁ、どうすればいいのかな?」

耳の中を舌で弄られ、からかうように囁かれた。

「わかるよね、りゅうじさん」
「・・・っー」
「ちゃんと、俺≠欲しがって」

ぐちゅ、と、小暮の前の昂ぶりを掴まれた。
そのまま、緩く擦り上げる。
優しげでいて、時に大胆な手つき。
あふあふ・・・、と口をぱくつかせながら、小暮は修司を見る。


「んぁ・・・」
「ねぇ、りゅうじさん」
「んぁぁ・・・」
「言って、お願い・・・」

修司のギラギラとした瞳が、小暮を刺す。
甘い、そして魅力的な快楽。

「・・・っ、」
吐息を零しながら、震える唇で、言葉を紡ぐ。

「ほし・・・、しゅうじ・・・くんが・・・ほしい・・・」

小暮が修司を欲しがる言葉を吐いた瞬間、ニヤリと笑いながら修司は己のものをゆっくりと小暮に埋め込んだ。
小暮は中のものの大きさに息を詰める。

「大きい・・・?苦しい・・・?でも、ごめんね・・・やめられそうにないから」
「んぁ・・・、」
「早く俺に慣れて・・・体だけでも、俺を欲しがって・・・」

ゆっくりと抽挿が始まる。
中のジェルを掻き出すような、己に書き換えるような、ゆっくりとしたピストン。
小暮は、快楽で身体を震わせながら修司の腰の動きに合わせて息を吐いていく。


「お仕置き・・・しますね・・・。俺を欲しがってくれるように」

ニヤ、と、修司が怪しく笑いかける。
小暮は、ただ揺さぶられるリズムに合わせて喘いでいた。





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