旬
風も涼しくなってきました頃、夜になれば秋の虫たちのわずらわしいまでの大合唱が悪夢を呼ぶ子守唄でございましてわたくしみょうじは足が長くておかしな方向に向いててぴょんぴょん飛び回る茶色とか緑色とか黒だとかの虫が嫌いで嫌いでどうしようもなくてこの時期になると実家ではもちろんの事引っ越してきてからも虫の音が聞えるたびに夏のうちに買いだめしておいたカラースモークを2、3個庭に放ってやります。ええ、そうです近所迷惑よりも自分のために煙をバンバン焚くんです。というかむしろカラースモークは私なりのご近所への配慮のつもりでありまして「まぁ、カラースモーク…きれいねー」くらいのお気持ちで見守っていただければ幸いです。秋の夜長を泣き通さずにすまさせてください。エロゲやらせてください今ちょっとだいぶ積んじゃっててにっちもさっちも行かないでも攻略は見たくない私はあくまで私として彼女たちと向かい合って、あるいは後ろから抱きしめてセックスしたいわけです。液晶越しだろうと何越しだろうと関係ないんです。グラフィックをコンプしておまけの複数プレイを消化したいんです。 「げほっげほッ!!おい!!なまえッ!!大丈夫か?!お前ッ家の裏ッから…げほッピンク色の煙が噴出ッして…げほげほッ!!」 絶花が家に入ってきた。わあ、だいぶ煙吸ったんだろうなーってか服にちょっとスモークの汚れついてるわはは!もともと変な英語のロゴまみれだった可笑しなシャツがまだらにピンクまみれになってて余計におかしなことになってらわはは!!絶花わはは!! 「おかえりー、さんま売ってた?」 「おい俺の話は無視か、煙が」 「大根はおろして置いてあるから、早く焼いてー!さんまさんま!!」 「くッ…そんな無視しただけで…俺が喜ぶだなんて思ったら、大間違いだぞ?!」 「いいからさっさとさんま焼けッつってんだろ八重歯ぼくろッ!!」 「ッはァ!!…よ、喜んでねぇからなッ!!」 エコバックを肩にかけた絶花の腰を蹴っ飛ばしてキッチンに誘導してると絶花はへんな声を上げながら唇をかみ締めて眉を寄せていた。どう見ても悔しそうな顔ではない。これは「もっと蹴ってくださいいじめてください大根おろし作るおろし器で重点的に乳首をぐちゃぐちゃにしてくださいうひぃいいい」って顔だ。変態め…絶花…でもそういう所が嫌いじゃないよ。あと紅茶淹れるの上手なところも嫌いじゃないよ。あとあと、顔も嫌いじゃないよ…総じて好きだよ。 「さんまってさァ」 「んむ」 「内臓もおいしいんだってー」 「ハラワタか…俺はあまり好きではないな…」 さんまが魚焼き機でこんがりおいしくなりながら鼻の穴拡張を狙っているとしか思えない錯乱作用さえも認められるご芳香を発生させている間に私は絶花に腰を揉んでもらいながら今日見たテレビで言ってた話題を振ってみた。 「内臓がおいしいとかちょっとわかんないよね?私も嫌い、苦いし」 「なまえは苦いもの嫌いなのか?意外だな」 「そう?だって私コーヒーより紅茶派だし、甘いの大好きだし」 「そういえばそうだな。コーヒーは飲むけど…ハラワタは、色味がなァ」 「ね、あれキモ過ぎ!!あ、肝だけに?キモ過ぎ?わはは」 「面白いか?」 私の懇親のギャグで笑わなかった絶花の手をばしっと叩いてやると、ちょっと悪態をついたけどその声色はすごく嬉しそうで本当にこの男は変態なんだなーって思った。でもマッサージは上手い。 「でも…本当に苦いの嫌いなのか?」 「なんで嘘言わなきゃいけないの?乳首そぎ落とされたいの?」 「ぐッ…!!」 「期待してんじゃないわよ」 「き、期待なんてしてねぇよ!!」 顔を赤くして自分の乳首を服の上からきゅっと押さえる絶花。ええ、そんなおどしだけでたっちゃうの?っていうかなんでそんなに私が苦いの嫌いだってことを疑うんだこいつ?私いっつも焦げてる部分とか残すし、紅茶には砂糖入れるし…絶花なら気づいてると思ったんだけどなーあ、 「精液は食べ物じゃないから別だよ?」 そういうと絶花は真っ赤になった。ああ、やっぱりそうか…私が絶花の精液をなんのためらいも無く飲んじゃうくせに苦いの嫌いだとか言うから繋がらなかったのか…なんだこいつ可愛いな。私に嫌な思いさせてるのではなかろうかとか心配になっちゃったのかな?だとしたら可愛いな。うん…可愛いな…。私の腰に乗っかって顔真っ赤にして口元を押さえて「女がそういう…せいえ、せいえきとか…言うな」ってぼそぼそ言ってる絶花かわいいな…あ、やばいちょっとむらっときました。 「絶花のはおいしいのかな?」 「は?」 「内臓」 絶花を乱暴に床に押し付けてシャツを捲り上げると見慣れた真っ白のお腹がさらけ出される。言うまでも無いけど絶花はいやいやしながらもこの状況に歓喜の声を上げんばかりに喜んで居るに違いないのだ。されるがままの体制で抵抗らしい抵抗をしようとしない彼のしおらしさというかその性欲に貪欲なところと言うか草食系肉食系を兼ね備えたその可笑しな性癖がたまらなく好きだ。 まくりあげたお腹はうっすらと腹筋の筋が見えるだけで細マッチョではないけど不健康は痩身でもない。ちょうどいい。丁度良すぎる私には完璧な身体。真っ白な肌の要所には薄い毛が生えているのが男らしさと人間らしさと生々しさを見せつけてくれる身体がたまらなくいやらしくて、わたしは辛抱たまらず平らなそのお腹にむしゃぶりついた。 「はァッう…な、んだ急に…」 「だから、絶花の内臓はおいしいのかな?」 張りのある肌に歯を立てて滑るように噛み付くと引っかかれるようなくすぐったさと痛みに絶花が声を上げる。しなやかな筋肉にそって舌を這わせるとナメクジが這った後のように私のよだれの軌跡が伸びた。べろべろと嘗め回してみても内臓の味はもちろん味そのものが無い。これは擬似プレイなのだから当然だけど、こういうのは興奮する。ごっこ遊びとかに似てる。変態的過ぎる自分たちの思考によって気持ちが高揚してくる。なんだか絶花から甘い味までしてきそうな勢いだ。 「内ッ臓…なんて、美味いわッけがァあっない…」 「食べた事無いからわかんないじゃん」 ずばずばと腹の上に塗ったよだれを吸っていると絶花の膝がひくっと動いた。こんな事で興奮してるのか…本当に変態だ。 「じゃあこっちは?甘いかな?色もきれいだし」 「ふあッ…」 絶花の大好きな乳首攻め。胸に舌を這わせるともう乳首はぴんっとたってて私の舌に押されるように倒れた。真上からぐにぐにと舌先で押し付けてやると絶花の声がいよいよ喘ぎ声になっていく。片方の手でもう一方の乳首をねじり上げてやると息を呑んで可笑しな声を上げた。かーわいいなー。 「きもちい?」 「あ、あっは…ぅ」 余った片手でズボンの上から絶花のちんこを撫でてやるとこれが驚くほど硬くなってて驚いた。驚き、桃の木、男性器。少し扱いてやるとズボンにしみを作るくらいにお汁が湧き出てきた。おおう…なんだ今日は異常に感度いいじゃないか絶花… 「や、ちゃんと…なまえっあ」 「ちゃんと何?ってか命令?なにそれ」 「あ、ちがっちが…やッ」 「自分の好い様にしたかったら自分の手でやりなよ、はい」 触るのをやめると、絶花は蹴っ飛ばされた子犬のように悲しそうな目で私の事を見上げた。恥ずかしさからなのかどこかもうひとつ気持ちよくなりきれないもどかしさからなのか薄い唇がふるふると震えている。むしゃぶりつきたいくらいに可愛いけどそんな事してやんない。だってこいつは私のテクニックを物足りないといったんだ。もっとこうしろとか指図しようとしたんだ。気に食わないからもうなにもしてやんない。 「やだ…なまえが、触って」 「やだ。絶花自分でやったほうがいいよ。私じゃ気持ちよくないんでしょ?」 何かわかんない小さな声を零しながら小さな涙の粒も零しながら立花が首をいやいやと振る。なまえじゃないとやだ、なまえに触って欲しい、なまえじゃないと気持ちよくない、なまえなまえなまえ…苦いの嫌いでも精液飲んでくれるのすごく嬉しいからなまえに飲んで欲しい、なまえにしてほしい、なまえがいい…コレくらい言ってもらわなきゃ足コキだってしてやんない。 「なまえおねがッおねがいします…触って、なまえ」 「だから自分でしなって、私へたくそみたいだから」 「ちがッ、そんな言ってない…もっと触って欲しくて、なまえ…」 予想外に可愛い事を言ってくれた絶花は珍しく積極的に私にすがり付いてきて一生懸命おねだりして頬ずりして可愛い子ぶって甘えてくるから…なんだか…こう…母性的なところが働いちゃって… 「わかった、仕方ないなぁ…今日だけだよ?もう文句言わないでね?」 「うんうん」 チンッ!! 「あ、さんま焼けた。絶花、ご飯食べよう」 「へ?」 「なぁなまえ」 「ん?なに?」 「さんまの骨…とってくれ」 「なに?!あんたそんな事もできないの?!その歳で?!」 「いつもはお母さんにほぐしてもらってる…」 「…じゃあ口移しで食べさせてあげるね」 |