母性とエプロンと男鹿さん
「おい、おなまえ」 「あ!ヒルダさんだーこんにちわー」 「うむ。突然で悪いのだが、少し頼みがあるんだが」 「頼みですか?構いませんよー!なんですか?」 「そうか、よかった…うむ、やはりこういうのは私よりもおなまえのほうが適任だと思ってな」 男鹿くん家行こうかなーって思って、道を歩いているとショップバック?みたいなお洋服入れるようの紙袋をぶら下げたヒルダさんと遭遇した!いやいや相変わらずお美しいなあ!!頼みごとがあるって言われて、特に断る理由も無いし、どうせ私暇だしって引き受けることにした。ヒルダさんは目を細めてさらっと微笑んだ…!!めちゃ可愛いですやん…!! ヒルダさんより私に適任なお仕事ってなんだろう?砂場遊びとか?靴飛ばし?…??ヒルダさんより私のほうが上手に出来る事ってなんだ?そんなのあるか?ううーんって悩んでるとヒルダさんは紙袋から、大きなフリルがあしらわれたピンクの新妻エプロンを取り出した。ぱっと私の目の前に広げて「これなんだが」っと言ってから、綺麗にたたんで私に渡した。 あ、わたしにわたしたってギャグだ…って?!ええええ?! 「ちょちょちょ!!ヒルダさん!!わたしこんなフリフリ着れませんよ?!」 「何を言う。着るのはお前ではない」 「で、なんで俺がこんなエプロン着なきゃいけねぇんだ?」 ところ変わって男鹿くんのお部屋。 いつもならベル坊ちゃんが自由気ままに遊ぶお部屋なんだけど、今日はなんだかおいたが過ぎたらしくて…防音の超強力?虫かご?(男鹿くんが言うには魔界の虫かご)に入れられて不貞寝していた。 シンプルな男物の普段着に、ピンクフリフリの新妻エプロンを装着した男鹿くんは、困惑と疑問の色を顔いっぱいに映して床に座ってる。私は男鹿くんのベッドに座ったヒルダさんからのお仕事の内容を説明した。 男鹿はいまいち坊ちゃまの親であるという事に自覚が無いようだ。子供心を分かっておらぬというか、あれではまるで…そうだな、兄弟の様であるとは思わんか?それではダメだ。そして、私は色々と人間界の子育てについて調べてみたのだが、人間界において子育てとはほぼ女親の仕事であるということが分かった。そうでもない家庭もあるようだが、男親が子育て・教育に携わっても、それが及ぼす影響はほとんど皆無。結局のところ、大事なのは女親の方なのだそうで… 「そして男鹿!そうなるとお前に徹底的に足りないものは母性だ!!」 ベッドの上に立ち上がって、私のヒルダさんのモノマネを胡散臭そうな顔で見上げていた男鹿くんを指差す。びしぃッ!! フリフリエプロンであぐらを掻いていた男鹿くんが、ぽりぽりと頭を掻いてため息をつく。あ、呆れてる、ひどー…。 ヒルダさんが言ってること、分かる気がする。男鹿くんってお父さんって感じじゃないし、今はまるで大きなおにいちゃんだ。ベル坊ちゃんはなんだかんだいってまだ赤ちゃんだからやっぱり、一緒にいるんならお母さんがいいでしょう?お母さんと一緒でしょ?私はベッドに座りなおして、どうみても乗り気じゃない男鹿くんを説き伏せようと試みる。…っていうか、これからどうすればいいんだ?ヒルダさんはとりあえず男鹿くんにエプロンをつけさせろって言ってたけど…それからどうすればいいんだろう?おままごとでお母さんの練習?じゃあ私お父さん? 「ねぇ、男鹿くん」 「…みょうじ…ちょっと、来い」 「え…?!」 きゅっと寄った眉間に機嫌の悪さが伺える。そりゃあ、年頃の男の子にこんなエプロン…泣いて喜ぶような事ではないよね…怒られるかな…?殴られる事は無いと思うけど、喜び勇んで男鹿くんに抱きついていく勇気はない。声色からしてイライラしてる…っていうか、落ち着きが無いって言うか…。いつの間にかあぐらから正座に切り替わってる男鹿くん…。ああ、お説教でもされちゃうかなー?私が、出来るだけ男鹿くんを刺激しないように恐々だけど緊張しながら、男鹿くんの顔を覗き込む。すると男鹿くんはぱっと顔を上げて信じられないくらい穏やかな顔で笑った。 うわ…ッかわいい… 「おなまえ、おいで?」 「あ…うん…」 私もそんな穏やかな男鹿くんの微笑みに、優しく手を引かれるように男鹿くんのそばによる。わあ、なんだろう…今の男鹿くん、すっごく落ち着く…ぽややーんとしてると、男鹿くんはその完璧な微笑を崩すことなく、その大きな手で私の頭を優しく優しくよしよし(?!)してくれた…!!ど、どうしたの男鹿くん…!! 「おなまえはいい子だなぁ。世界一可愛いよ」 「え、ちょ…男鹿くっ」 可愛い可愛い言いながら、私の頭を自分の膝に誘い込む男鹿くん。えっ?!お、男鹿くん…!!こ、これって…膝枕ですか…?!何ゆえこのタイミングで膝枕?! よく分からないけど、怒っては、いない…のかな?膝枕されたまま、頭をよしよしされているわけだけど…そのうちに拳が飛んでくるんじゃないかと心配してたけどそんなことは無くって下から見上げた男鹿くんは、ずっと寝転んでいる私のことを見て、嬉しそうに、幸せそうにニコニコ微笑んでいる…ど、どうしたの…?! 意図が分からない男鹿くんのこの膝枕は、気分が悪いわけではないけど、いやむしろ気持ちいいんだけど…あの、後頭部に…当たっている…あのー、えっとぉ… 「お、男鹿くん…ねぇ、ちょっと」 「…ん?…はッ!!」 私が男鹿くんに声を掛けると、男鹿くんはまるで夢から醒めたように、ぱっと目を見開いて顔を真っ赤にして私のことを突き飛ばした。ああ、う…それはあんまりだ…ッ!!自分の体を抱きしめるみたいに身を屈めた男鹿くんは何かぶつぶつ独り言を言いながら顔を青くした。どうしたってんだ男鹿くん…!! 「ねぇ、大丈夫?男鹿くん?」 「あ、ええっと…」 たぶん大丈夫ーとか言葉を濁して、私と目をあわさないように、ちらちらと視線を泳がす男鹿くん。私は男鹿くんの肩に手を置いて、顔を覗き込んでみる。全然だいじょうぶそうじゃない。すると、男鹿くんは一瞬すごく切なそうな顔をしたと思ったら、またすごく優しい笑い方をして私のほっぺたに手を添えた。あったかいその手に、なんだか私もぽやーんとしてしまう。ふわふわした気持ちで、なんだか無性に男鹿くんに甘えたくなって、そのままの体勢で男鹿くんの肩を抱いてみた。すると、男鹿くんもそれに応える様に私の腰を抱いてすっと引き寄せた。鼻の穴から、あたたかくて甘い空気が体全身に流れ込んでくるような、凄まじい安心感と幸福感。ああ、このまま眠ってしまいたい…!!緩みきった私の口から、こぼれた言葉… 「お母さん…」 「なぁに、おなまえ…」 一瞬で世界が氷りついた。 夢見心地だった私と男鹿くんも、正気を取り戻し、ゆっくりと体をはなす。汗をかいた間抜けな顔でお互いを見合う。ああ、そういうことか、ヒルダさん… 「このエプロンは、男鹿くんの母性を急激に高める力を持っているわけだね…!!」 「で、みょうじはまんまとそれに当てられたわけだ」 消沈しきった男鹿くんはフリフリエプロンのリボンを後ろ手にほどこうとしていた。母性がぐんぐん高まっちゃった男鹿くんはなんだか手ごろな子ども(わたし)のことをよしよししたくてたまらなくなっちゃったらしい…っていうか、へぇ…あれが、母性か…なんだか、すごく…甘えたくなる感じ…すごく気持ちよかったなあ… 「ん?」 「どうしたの?」 「いや、これ…ヒモがほどけねぇ…」 「え、どれどれ?」 可愛く結ばれたちょうちょは、どれだけ引っ張ってもびくともしない。え、ええー?そんなことってあるんですかー? 「ねぇ、男鹿くん…どうする?これ、本当に外れないよ?」 「うーん、前にも魔界のアイテムでこんな事があったんだが…」 「え!その時はどうしたの?!」 「…説明書がついてて、そいつの言うとおりおもちゃで遊んでたら戻った」 「説明書…あったっけ?」 「無ぇ」 行き詰った。 「じゃあ、とりあえずおままごと…してみようか?」 「2人でか?」 「古市くん呼ぶ?」 「要らねぇ」 「じゃあ、私…赤ちゃん役するね?」 「本物(ベル坊)は寝てるからなァ」 変な空気でおままごと再開。男鹿くんの母性はどんな時に上がるのか、いまいち分からないので、とにかく私が子どもらしく甘えてみる事に。座った男鹿くんの膝にまたがって抱きついてみる。…う、うーん…どうなんだ?これは…彼氏がエプロンつけて、彼女がそれに甘えにいくって…結構変態的って言うか…危ない…男鹿くんの首に腕を回して、小さい子がお母さんに甘えるみたいにぐりぐりと肩に顔を寄せて甘えてみる。あ、なんだこれ?案外楽しいぞ? 「お、おかあさーん」 「どうした?甘えん坊のおなまえちゃん」 お、男鹿くん、スイッチはいったかな? 「お母さん、お母さんー」 「おなまえー」 「おかあさーん」 「おなまえッ!」 「…」 「いい子だなァ、本当に、可愛いな」 男鹿くんは(もうきっとバリバリお母さんなんだけど)すっごいノリノリでおままごとしてるんだけど…なんだか私は、この体勢…その、いわゆる対面座位に気を取られてどうも子どもになれない。膝枕の時から、ちょっと、むらむらっときていた私には、この体勢すごく…あの、えっちぃわけでして…しかも男鹿くん、いつもの声で、優しい口調で可愛い可愛いいい子いい子って褒めてくれるからなんだかとろとろにとろけちゃいそうで…よくないことを考えちゃう。 「あ、の…ねぇ、ちょっと…お母さん」 「ん?どうした?」 ぎゅうっと抱き合ってた体を離すとき。男鹿くんはたっぷりの愛情(母性的な意味)を込めて、私のほっぺたにぶっちゅううっと甘いキスをくれた。 一・撃・必・殺・です 「あっあっちょッ!おなまえッやめっ…あッ!!」 「ご、ごめんねお母さん…!」 私はもともといやらしい人間です。性欲には限らず自分の欲に忠実な生き物なんです。まぁ、特に性欲には忠実で素直でそして積極的なわけですが…彼のことをお母さんと呼びながら押し倒して、あっちこっちいじくりまわすなんて事、考えた事もありませんでした。あ、男鹿くんおちんちん硬くなってきてる。お父さんとお母さんを両立してる…!! 「こらッやめッ…!ッはぁ、おなまえッ悪い子ぉ、あッ」 「お母さん、やらしい…」 エプロンの下のTシャツを捲り上げて、男鹿くんの体とエプロンとの隙間に頭を突っ込む。普通そんなスペースあるわけないのに、なぜかこの不思議なエプロン、私が頭を突っ込もうとした時少しだけ緩んで、私の侵入を許したのだ…!!末恐ろしいエプロンめ…!! 少し暗くて、男鹿くんのにおいのするその空間はとても居心地がよくていやらしいところだった。指でこねくり回した男鹿くんの可愛い小さなふたつのちくびは、かわいそうなくらい真っ赤に腫れあがってて、きっとひりひりしてるんだと思う。ああ、でも可愛いからいじるのをやめられない。男鹿くんはぴんとたったちくびをちょっと痛いくらいにこねたり、つねったりするのが好きみたい。あんあん言って首をいやいやと振るさまが可愛くてしょうがなくて、普段の強気な男鹿くんじゃ絶対に見られない女の子みたいな男鹿くんに溺れた。 男鹿くんの本来の性別である方のおちんちんもだんだんと硬くなってきていることが、密着したおなかで分かったので、右手でチャックを開けて、すこしだけ扱いてみる。 「ぁあッ、やめッおなまえッそこぁっやッ」 男鹿くんが切なそうに喘ぐから、辞められるわけ無いじゃないか…!!男鹿くんのあったかいおちんちんを右手で扱きながら、今度はちくびをぱくっと口に入れてみた。硬くなったちくびを飴みたいにころころと男鹿くんの胸の上で転がすと、男鹿くんのあっあっあっあっが止まらなくなる。いつもの声で、そんな風にいやらしく喘ぐから、なんだか私までおかしくなってくる。 おちんちんなんてついていない私の股間を、入り口があるわけでもない男鹿くんの股に押し当てて、普通のえっちをしてる時みたいにぐいぐいと腰を押し当ててみる。いじってたおちんちんを放っておいて、男鹿くんの両足を脇に抱えて、本当に男の人が女の人にするみたいにゆすぶってみる。エプロンの中で髪がくしゃくしゃになった。 「はっあっあっやッ、おなまえッこんなっんあッやぁだッやめッあ」 「男鹿くん、ぜんぜん、嫌そうじゃない…」 「やっあ!やっやっ、いやッ」 流れてくる汗と、涙と、よだれをとめる事ができない男鹿くんは、両手で一生懸命それをぬぐいながら、まだいやいやと頭を振っていた。顔を真っ赤にして口を閉じる事もできない男鹿くん。いよいよ頭がおかしくなってきた私は、この淫乱になりさがった男鹿くんをちくびだけでイかせてやろうと思い、腰を押し当てたまま、また男鹿くんのちくびに口を寄せる。片方のちくびをぎゅうううっとつねりあげて、もう片方は優しく吸い上げると、男鹿くんはビックリしたみたいに体を跳ね上げてわあッっと叫んだ。男鹿くんの胸に頬ずりするようにして奥歯でちくびをこりっと噛むと、男鹿くんは声も上げずに首を反らして、すんすんと鼻を鳴らして泣いた。ああ、相当気持ちよかったんだなあ。 「男鹿くん、かまれるのがいいの?」 「やッ、違ッ」 意地悪な質問に、男鹿くんは勢い良く顔を上げて否定しようと口を開いた。目には涙をいっぱいためてて可愛くて死ぬかと思った。私におちんちんがあったら確実に射精しちゃってる。ああ、もう、だめだ、可愛い。男鹿くん可愛い。これなんだ?私に芽生えてきたこれも母性なのか?もう男鹿くんの母性をあげようとかなんだとか、考えてられない(はじめから考えてない)。もう一度男鹿くんのちくびをちゅっとすうと、なんか出た。 ん? なんだこれ? 甘い。 もう一度吸ってみる。 吸ってない方のちくびを見ると、なんだが、ちくびの先端が薄い黄色みたいな白い粘液?でべたべたになっていた。ふんわりとエプロンのかなで漂うあまったるいにおい。…もしかして。 もう一度。今度はきつめに吸って見ると、男鹿くんの切なそうな声と供に母乳がちゅっと飛び出してきた。…母乳ッ!! やばいこれはたまらん!!男鹿くん母乳でてるよ!!心の中で叫びながら一心不乱に男鹿くんのちくびにむしゃぶりついた。ちゅくちゅくっと口の中で溶け出す飴に見たいに、男鹿くんのちくびからちょっとずつちょっとずつ溢れてくる母乳。片方のちくびをいじっている指先はぬるぬるとぬめるくらいに母乳がまとわりついていた。甘くて美味しい母乳に大興奮の私は、もっともっととがっついてつい、男鹿くんのちくびをがりっとかんでしまった…!! 「はあっ…!!」 男鹿くんの息を飲むような、上ずった声。びくんと体が震えた。と思ったとたんに、口の中に入っていたちくびから、とくっとくっとたくさんの母乳があふれ出てきた…!!ええ?!なにこの量?!指でいじっていた方のちくびも、せきを切ったようにとろとろと母乳が湧き出ている。男鹿くんは小さなこえであっあっと喘いでる。ええ?なんか雰囲気からいって、これが絶頂ってことでいいのだろうか? よく分からないけど、口いっぱいの母乳も、横で男鹿くんの体を流れ落ちていく母乳ももったいない気がして、ついちくびをつぶして母乳が出てくるのを止めてしまった。水が出ているホースの口をしぼめると、水の出がそうなるように、男鹿くんの母乳も、八方に逃げ場を探して飛び散った。顔にそれがかかって、ビックリしてエプロンから這い出る。すると、母乳の放出を止められたからなのか、苦しそうに喘ぐ男鹿くんが居た。とっさに半開きの口に、自分の口を押し当てて、母乳を口移して飲ませてみた。キスをしたときはまだ何度か首を振っていたけど、母乳を注がれると、流石におとなしくなって、何度かむせたけど一応飲み干した。こぼれた分が赤い顔にかかっていやらしい。 苦しい壮絶な絶頂を乗り越えた男鹿くんの色っぽさに圧倒されていると、すうっと魔法のように、私と男鹿くんをくっつけていたエプロンが消えていった。え?!なに?!急に?! 「あ、えっと?!お、おがくん?」 「あ…みょうじ…うッ」 ぼうっとしたまま、男鹿くんが口元をぬぐう。私は男鹿くんに馬乗りになったまま男鹿くんのおでこをよしよし。 「男鹿くん!エプロン消えたよ!やったよ!!」 「あ、本当か?!」 「うん!わあ!!私がんばったよねッ!!ほめてほめて!!」 「ようしッ」 にっかーっと笑った男鹿くんにがしっと腰をつかまれて、床に叩きつけられた。…え? 怖いおにーちゃんたちにそうするように、男鹿くんは私に、ぎざぎざの歯を見せてにっこり笑う。私に覆いかぶさったまま、ぎゅううっと私のあごを掴んで男鹿くんが口を開いた。い、痛い… 「って、褒められるとでも思ってんのか?何してくれてんだよッ?!」 「やん、ママ許して?」 「ざけんなー!!」 |