フォ―ヽ(゜∀゜ )ノ―な榊先パイ
※タイトルからお分かりいただけるように、顔文字が乱用されています。文章中の顔文字、記号が苦手な方・不快に思われる方のご閲読はご遠慮ください。あと酷くキャラ崩壊してます。あと山もオチも意味もありません。あとスランプです。



移動教室のため廊下を歩いていると、ちょうど角を曲がる梓ちゃんを見つけた。さらっと、流れるような黒髪の束が壁に消えていく。せっかくだから、一緒に行こうッ!

「梓ちゃーん!一緒に…」
「みょうじ…!!Σ(・ω・ノ)ノ 」

…あ、あちゃちゃちゃー!!

「偶然だな(´∀`*) 」
「嘘です、心にも無い事を言わないでください。榊先パイ。偶然だなんて白々しいにも程があります。その白々しさ既に万死に値します。大体ここ1年生の校舎なのに先パイが居るのって可笑しいんです。さっさと自分の巣にお戻りください」
「照れてるんだな?(*´Д`)ノ みょうじ萌え(*´д`*)」
「照れてません、むしろテンション下がりまくってますから。私、さっき先パイのコスプレ甚だしい黒髪ポニーテールに大好きな友人を重ねてしまって…本当に一生の不覚です。梓ちゃんに100回くらい謝りたい勢いです。っていうか先パイが梓ちゃんに謝ってください。黒髪ロングかぶっちゃってごめんなさいって」
「俺のほうが年上だ ⊃Д`)・゚・。」

最近なんでか私の事をストーキングしてくる榊先パイ。寡黙で、強くて、かっこよくて…今は、ちょっと…ポニーテールの事悪く言っちゃったけど、本当はそれだってすッごく似合ってて、マクロスFのアルトみたいにかっこよくて大好きなんだけど、かっこいいって言ったら絶対に調子乗ったり「だろう?(´_ノ`)y―┛~~ 」とか言ってくるだろうから…絶対に言わない。

「どうした?(´・ω・`)」
「べッ…別にどうもしてないですよッ!!ぜ、全然…先パイの事なんてこれっぽっちも!アザミウマタマゴバチくらいも考えてないですよッ!!誤解しないでください!!」
「みょうじ萌え(*´д`*)」
「う…るさい!ですよ!!先パイのばか!!変態!オタク!!」
「ありがd(`・ω・´)」
「褒めてないですよッ!!」

ムッキー!!って怒って、先パイに掴みかかろうとする。六騎聖の一人である先パイに手を出すなんて恐れ多い…!!だなんて思わない。だって、先パイはいつだって、こうやって…私の事を馬鹿にして、感情をかき乱して、からかって…

「きゃあッ」
「クマちゃ―(゚∀゚)―ん、ぱんつ!!」
「…ッ!ばか変態しねッ!!」
「死ね?!(ノ△・。)グスッ」
「ああ!しねッ!!女性のスカート捲るなんて、どんな武士道歩んでるんですか?!」
「非道い…!!(ノ◇≦。)ビェーン」

く…そ、そんなの悲しそうにして居るなんて…!!演技に決まっている…!!廊下にうずくまってしまった先パイ。そ、そんな座り込んだって…全然、可哀想なんかじゃないんだから…!!勝手に泣いてろッへーんっだ!

「ねぇねぇ…あれって六騎聖の」
「榊さんじゃねぇの?なんで廊下で…」
「あの子じゃない?先輩泣かせたの…」
「っていうか先輩マジで泣いてんの」
「やーん、榊さん可哀想ぅ〜!」

き…!!聞えない聞えな〜い!!っていうか私悪くないし!!先パイが悪いんじゃないか!!そうだそうだ!女性のスカートを捲るだなんて、最低の人間のすることだ!!だから、このくらいの事言われて、当然なんだ…!!

私が先パイを無視して、その場を去ろうとすると先パイはしゃがみこんだままの体勢で、ぬいぐるみとか見たいにぽてんっと倒れた。…し、知らない…。
「せ、せんぱい…!どうしたんですか?」

教室から廊下の様子を見ていた女の子が先輩に駆け寄る。…。べ、別に…私関係ないし。あ、いや…関係なくは無いけど!!別に、他の女の子が先パイに優しくしてたって、全然気にならないし、むしろ好都合だから、私はそんなこと気にせずに早く移動…しなきゃね、するよ。移動しまくるよ。

「君は…?(ノ△・。)グスッ」
「私は1-3の萌沢です、先輩ご気分が優れないのなら…わ、わたしが保健室までお送りします…!!」
「…|_・)ジー」
「せ、せんぱい?」

…?!なんかこっち見てる?!

|д・)ジーッ

…いやいや!!いいじゃん!可愛い子が保健室まで連れてってあげるって言ってるんだから!!そっちに連れてってもらえばいいじゃん!!っていうか保健室に用事無いけど…!!

|д・)ジーッ

って言うか先パイ、本当に私じゃ無くったって…女の子なら誰でも良いんでしょ?!もう、付き合ってらんない!!わ、私知ってるもん!!石ヤバの邦枝さん?って言う人の事…先パイが可愛いって言ってるって三木くんに聞いたもん!!

|д・)ジーッ

あ、えっと!いまのは!!べ、別に定期的に三木くんに先パイの話を訊いてるとか!そういうんじゃなくて!!全然ちがくて…!!あ、の…!あれだ!私が先パイのストーカーに悩んでる事を三木くんに相談したら、先パイの話してくれて…!!その、敵を知らなきゃ戦えないじゃない…!!

|д・)ジーッ

…だから、全然…私は、先パイの事好き、とか!!そんなんじゃなくて…!!ストーカーされるのも本当に迷惑で!!いつも、どこから先パイが見てるかもわかんないから、毎日毎日先パイの事で頭いっぱいになっちゃって…!!

|д・)ジーッ

だからこの間、剣道部の練習見に行ったのだって!!そういう…先輩目当てとかじゃなくて…だから、その…!!

|д・)ジーッ

|д・)ジーッ

|д・)ジーッ

「せんぱい?本当に、お体の具合が…」

萌沢さんが先輩の腕に触れる…触れた。

ずっと溜まってた、目の汗がこぼれた。

ああ、なんで私はもっと素直になれないんだ…?!そりゃあ先パイだって、私みたいな根性曲がりよりも気の利く可愛い萌沢さんのほうがいいに決まってる…!!もう知らない!!みんなしねッ!思わせぶりな先パイが特に苦しんでしね!!私に、変な…期待させておいて…

「みょうじ」
「へ?」
「みょうじ」

「嫌です。」
「クーマちゃんヾ(´ε`*)」
「私先パイの事嫌いなんで」
「怒んないで?(ノд・。) グスン」
「…」

私が逃げるように走り出すと、先パイはもっと速く、風が走るみたいに私の先回りをして、階段の踊り場でつかまった。

「ツンデレみょうじ萌え(*´д`*)」
「邦枝さんにも同じこと言ってるんでしょ」
「邦枝?(´・ω・`)」
「石ヤバの。三木くんに聞きました」
「みょうじ>>[ヘブンズゲート]>>ランカたそ>>[越えられない壁]>>>邦枝 (`・ω・´)」
「…なにそれ」

あほらしくて、笑えてくる。なにこの人…なんでこんなにバカかっこいいんだ?

「あ ( ゚д゚ )」
「…なんですか?」
「みょうじ笑った (*´д`*)」
「気色悪ッ!!」
「ありがd(`・ω・´)」
「ふふッ、なんでそこでお礼なんですか?」
「笑った!!フォ――ヽ(゜∀゜ )ノ――!!」
「ちょッ!!騒ぐなッ…!!」
「フォ――ヽ(゜∀゜ )ノ――」
「私が笑ってそんなに嬉しいんですか?」
「…フォ――ヽ(゜∀゜ )ノ――」
「なんなんですかそれ?!」
「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
「こわッ!!」


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