くだらないやつ その5
「いらっしゃいませー」

ああ、この声っ!!たまらんッ!!下品な事を言っても神様仏様に許されるのであれば俺的にはこの声!響きに!こう、下半身の核からぞくぞくと湧き上がってくる感動と激情を抑えきれないほどに興奮する…!!本当に背筋がぞくぞくするくらいだッ!!かあっと体が熱くなってどきどきする。そうだ俺はどうやら、恋なんてあまずっぺぇもんをしてしまったらしい…熱子ではない、リアルの!現実の!しかも同世代(?)くらいの女の子に…!!マジかよって自分で一番疑ったぜッ!!でも俺は自分の胸に手を当てて問うてみた!!「ねぇ、俺の心臓さん。俺はあのレジで一生懸命タバコの注文番号を暗記しようとメモとっててレジで待ってるお客さんに気付いてないかわいそうでかわいいちっさいアルバイトの女の子を見ると胸がきゅうっとつまって息苦しくなるんだ!体中が熱くなって、まぁ主にここ?ちょっと言いづらいけど、男の子なところが一番熱くなって元気になっちゃうんだ!ねぇこれってなんだろう?もしかして俺、あの子に恋をしてるの?」『うん!そうだよ貢広くん!!それはきっと、いや間違いなく恋さッ!!』ってね。返ってきたよ。そう、これは恋だ。だから、別に。ただ、発情してるとかそういうわけじゃない。断じて。俺はそんなに見境無しのわんころじゃない。安田貢広だ。エロリストとか言われてるけど、実はおちゃめでちょこっとシャイな可愛い男の子なんだ。信じてくれよ。高田じゅんじの事は信じられなくとも、せめて俺のことだけは信じてくれ。これはね、純粋な恋なんだよ。ほら、あの子やっとお客さんに気付いてぺこぺこ謝りまくってるよ可愛いなああ!!はぁはぁ、顔真っ赤にして泣きそうになってるよはぁはぁはぁかわッはぁはぁ可愛いなあ…あ、やべぇたちそう。さすがにコンビニで勃起は学生としてダメだよね、っていうか人間としてアウトだよね。そんなのプールのど真ん中でおしっこしちゃうくらいアウトだよね。あ、でもあの子がプールのど真ん中でおしっこしちゃっても俺は平気だけどね。全然泳げるよ。ってか逆に飛び込むよ。じゃなくてさ、ほら。へんな事考えてたらまた…むずむずしてきた…。なんか買って帰ろう。雑誌売り場で立ち読みしてるふりしてレジの女の子を盗み見してたから、とりあえず適当に雑誌を手にとってレジに向かう。あぁ…本当にあの子かわいいなあ!!

「いらっしゃいませ!」
「これお願いします」
「はい…!!あ…あの…これ…」

俺がレジに差し出したのはえろ本。えろ雑誌。特エロ!イキまくり100連発!!。素人激レアショット!。袋とじお宝!あす みりあヌード!永久保存版!!。あ…ダメじゃん。俺おっちょこちょいッ☆

「あ…こ、れ…ご、ごめんなさ…ッ」

わああああ!!顔真っ赤じゃん!!かわっかわえッ!!ちょ…!!だめッ!!そんな目で見たらだめぇええ!!俺我慢できなくなっちゃう!!

「って、夢見たんだよね。もちろんコンビニの店員お前だったんだけどさ」
「貢広うるさい。私いま空気の大きさ測るのに忙しいの。黙って死んでろ」
「えー!空気の大きさ測るとか無理じゃん!!やっぱ夢の中の方がよかったなあ!」
「じゃあずっと寝てろ。それか私が一生起きれなくしてあげようか?」
「え?!やだぁん!!そんな大胆なこと言っちゃってッ!!」
「もういいよ貢広。安心して夢の世界へお戻り」

安田がコンビニの可愛い店員に恋する話…の成れの果て
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