くだらないやつ その3
「せんせー!!せんせ、せんせ!!せんせー!!」
「どうしたの?安田くん?」
「ねぇ!!先生!!英語の先生としてさ!!生徒の質問に答えてくんね?!」
「えー、私の分かる範囲ならいいよ!!なになに?」

ふっ…ひっかかったな…本当に可愛いやつだぜ。これは古来より伝わるあれだよ。あれ。うん。ちょっと難しい言葉使おうとしたけどわかんねぇからやめる。あれなんだって!!とにかく!!女子とかさ、まぁ男子でもいいんだけどさ。これ読んで!!って恥ずかしい言葉よませるわけだよ!!でもそれって引っかけで、なにお前!!そんなえろいこと考えてんの?!えーろえーろ!!って騒いで相手が羞恥にさいなまれる様をこう、視姦?するっつうあれだよ!!「かもめかもめかちんかちん」の「か」抜いて言ってみ?みたいな、「いっぱいの「い」を「お」に代えて言う」とか「お前ぱんつくったことある?」みたいな!!とにかくさ!!そういうちょっとえっちな男の子が楽しいひっかけを!!俺はこの!!可愛いほわほわしたちっちゃいおれの大好きな先生に!!出しちゃおうと思うんだよ!!いえーい!!もうテンションあがってきたあああああ!!

「これ!なんて読む?!なぁなぁ!!なんて読む?!」
「ん?」

『S○X』

ぶははっはははははあは!!せんせっせんせい!!顔あかっ!!かわっかわいっ!!かーわーいーいいー!!ぜってぇえこれセックスしか思い浮かんでねぇ顔だよな?!学生に強制的にセックスって言わされそうになってて恥ずかしい…!!私そんなの…そんな事いえないわっ!!安田くん!いや、やめてっ!!せんせい、恥ずかしい…!!そ、あっ!!そんなぁあ!!だめっ!!やすっあ!だ…くっんああ!!やっああ!!だめだって、ばぁあ…わたしは、せんせっいで…やっん、やすだくっは!!せいとなんだぁっらぁあああめぇえええええ!!!!!ってなぁおいなぁ!!なぁなぁなぁっ!!

「ごめんね、安田くん…ちょっと分かんない…」
「(うわ、逃げたっ!!)えー?!英語の先生なのにわかんねぇの?!なんか単語とかねぇの?」

「うーん…」

げははははははっは!!これ答えは「ソックス」なんだぜっ!!「O」をちょっと○っぽく描くだけでちょっと伏字っぽくなって「セックス」って言わせちゃおう辱しめちゃおうっていうひっかけなんだぜ先生っ!!

「じゃあ、うーん…○の部分にEを入れてSEX?」
「おおう!!発音いいなあ!!っでもぶっぶー!!ぎゃはは!!答えはソックスでしたあああ!!うわっ!!先生恥ずかしいっ!!なんでセックスとか言ってんの?!えっろー!!先生えろいー!!ぎゃはは!!」
「むっ…ソックスはつづりが違います!!『sock』の複数形で『socks』!!『sox』なんて書いたらテストでばつにするからね?!」
「なっ…!」
「SEXってはじめから言ってくれればちゃんと発音から教えてあげるのに!!もう、なに考えてるのかな?安田くんは」
「せ、せんせいのばかあああ!!よくも俺のことはずかしめたなあああ?!」

廊下に居た生徒達が下級生上級生関係なく俺のことを笑う。く、くそう…!!つづりとか!!別にいいじゃん!!略語とかじゃねぇの?!『YOU』が『U』みたいなさああ!!ちくしょう!!先生に返り討ちにされたあああああ!!うわああああああん!!!

「もういい!!次の先生の授業サボってやるう!!」
「えっ!!まって安田くんっ!!」
「保健室で不貞寝してやるう!!」
「あ!じゃあ、ついでに藤くんに授業出るように伝えてっ!!」

先生のばかあああああ!!

安田が新任の真面目な先生にナチュラルセクハラする話…の成れの果て
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