火神大我と缶チューハイ
缶チューハイ/火神大我

火神くんの美味しいお夕飯をご馳走になったお礼に、食後のアルコールは私のおごりだよー。そういうと、さっきまでぐでんと寝転がって腹いっぱいだーって腹筋がぼこぼこしたとんでもないおなかを満足そうにさすってた火神くんが歓喜の声とともに飛び起きた。マジかよ!っしゃあ!!とか飛び上がってガッツポーズまでする始末…えっと、そんなに喜んで、えっ、そんな食器積み上げて危ないッ待って片づけならちゃんと手伝うから!ちょなんで出かける準備してるの?!「火神くん?!」「ん?なんだよ早く出かける準備しろよ、飲み行くんだろ?」缶チューハイが数本購入済みでもう冷蔵庫で冷えてます旨を伝えると、火神くんはあからさまにテンション下がり下がりで…うん、なんか、ごめんね…。「ちゅーはいだったらっ、ぅー…はッじめっから、そー言っとけってんッだァあぁ」「うう、ごめん」「ったくよォー」真っ赤な顔で舌っ足らずに缶チューハイを何度か傾けてから、ゆかよろこびだぜ、とぼやく火神くん。ぬかよろこびだよって返せば、火神くんが、ガン!!と大きな音を立てて手に持ってた缶を机に叩きつけた…!!ごっごめん!!とっさに防衛本能が働いて身体を丸めて両腕で顔を隠す。ぬっと、大きな気配を感じて、うわー火神くん怒ってらっしゃるー!と半ば泣きそうな私の腕を火神くんの手が乱暴に掴んで、体重をかけてきて身体ごと仰向けに、床にぺたんと押し付けられる。真っ赤な顔で、ぼうっとした顔で、熱っぽい瞳で、バカみたいにじぃっと見つめられて…あ、れ?火神くん、怒ってんじゃ…

「なんか、お前さ、今日かわいくね?…すっげぇ可愛い」

そのまま何度もキスされて、ばっばか!!火神くんの方が可愛いわばか!!
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