みんなでハデス先生のところに戻って校舎の日陰になるようにカキ氷機、長机を保健室から離れたところに運んでから、2杯目のカキ氷をがしゃんがしゃん削ってるとなんかちっちゃい女の子?女の人?フランス人形?みたいな人がてこてこ歩いてきた。わあ!!!可愛いっ!!でもお洋服が真っ黒で暑そう…!!

「ほう、カキ氷か。風情があっていいね」
「三途川先生っ!!」
「あ、食べますか?どうぞ!いま削りますよ!!」
「手際がいいねみょうじくん。関心関心」
(?なんで私の名前知ってるんだろう?)
「いや、しかしカキ氷には何故チョコ味が無いものか…全く持って残念だよ」
「あ!じゃあ私あれもってますよ!!焼きチョコ!!暑くても溶けないんですよ!!」
「ふむ…なかなか気が利くねみょうじくん。どうかね?卒業後は私の自宅のメイドなんていうのは?」
「へ?」
「ちょ…三途川先生っ!!何言ってるんですか?!」
「ならみょうじ、俺料亭継ぐから女将になりに来いよ」
「だ!だめよ!!みょうじさん!私がんばってお料理覚えるから!!私のこともらって?!」
「じゃ、じゃあ…僕も、がんばろうかな…ねぇみょうじ…?」
「え…あー、ちょっと…よく意味がわかんないかなーははは」
「みょうじさんってなんだか影響型の病魔みたいだね」
「っ?!先生ひどいっ!!うわああああああ!!」

みんなを残して保健室のほうに戻って学校に持たれてぺたんと座り込んでみる。あーあっついなあ溶けそうだあ…あー。あああ!!…あー…安田くんまだかなあ…安田くんにカキ氷じゃこじゃこしてあげようと思ったのになあ…それでじゃこじゃこするの上手だねってほめてもらおうと思ったのになあ…みんなのほうを見るとなんでかハデス先生がみんなからカキ氷をばしゃばしゃかけられてた。わあ…もったいないなあ…安田くんの分の氷なくなったらどうするんだろう…はぁ…手に持ってたメロンのカキ氷をじゃこりじゃこりしながら遊んでると、首筋にひやああっとつめたい空気が触った。ん?!!

「あれ?みょうじさんだ」
「あ!本好くん!!どうして保健室に…」
「はじめから居たよ。ベットで寝てたんだ…珍しいね、一人なの?」
「うん、みんなでかき氷してたんだけど…今はみんなはなれたところで削った氷かけ合いっこしてるよ!」
「ふうん…安田も居ないの?」
「え、あ、うん…来るって言ってたんだけど…どうして?」
「だってみょうじさん、いつも安田と一緒に居るから…そっか、居ないんだ。…好都合」
「ん?」
「なんでもないよ。みょうじさん、中入ったら?暑くない?」
「あーうん!でも外にいるよ!ありがとうね!本好くんもどう?風吹くと気持ちいよ?」
「…じゃあちょっと出ようかな」
「そうしなよ!あ、カキ氷どうぞ!!まだ口つけてないから大丈夫だよっ!!」
「いいの?みょうじさんの分なんでしょ?」
「いいよいいよ!!私これ3杯目なの!!」
「食べすぎだよ…じゃあ、もらうね」
「うん!!すごいじゃこじゃこしたから味しみてておいしいよ!!」
「本当だ、すごいじゃこじゃこしてあるね。みょうじさん手際がいいんだね。いい奥さんになるよ」
「え?!本当に?!ねぇ…ねぇ本好くん!!それ安田くんの前で言って?!」
「…どうしてそこで安田…」

窓からとろんと外に出てきた本好くんは私の横で座ってたんだけど急にカキ氷を置いて私の、その…ひざに!頭を乗せて寝転んじゃった…?!え?!本好くん?!ひ、ひざまくら?!私みょうじだよ?!本好くんのお母さんとかじゃないよ?!

「あ、あの…!!本好く…」
「みょうじさんが外出ろっていうから出てきたら直射日光に耐えられなかったら…責任とって」
「え、えええ?!」
「おい、何してんだよ。」
「あ、藤くん…!!」
「…タイミング悪ぅ」

なんかすっごく怒った藤くんがこっちをにらんでた?!なんで?!何に怒ってるの?!え、本好くんひざまくらしてるのが嫌なの?!藤くんじゃあ私と代わって…!!

「よいしょ」
「え?!藤くんまで?!」

右側に本好くん、左側に藤くんが…むりやり私の太ももに頭を乗っけて寝ようとしてる…!!え?!や、やめろお!!足がしびれるじゃないかあ!!というか…こういうのって…違うじゃん?!もっとラブラブカップルがするもんじゃん?!なんで私と本好くんと藤くんが…?!だ、だれか助けて…!!やすだくん…!!

「わっ!!な、なにしてんの?!」
「あ…明日葉くん!!助けて…!!」
「(ず、ずるい…!!みょうじのひざまくら…!!)じゃなくて…二人とも、鏑木に見つかったら背骨折られるよ?」

ぱっと二人が起き上がってひざが解放された…!!ありがとう明日葉くん!!そ
うやって言うと明日葉くんはちょっと残念そうな顔で笑って気にしないでって言った。本当にいい人だなあ!!明日葉くん!!
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