「こーんにーちわー!!」
「あ、みょうじさん。いらっしゃい」
「こんにちわハデス先生っ!!わああ!!クーラー涼しー」
「お、やっと来た」
「あ!こんにちわ藤くん!」
「きゃああああ!!みょうじさん!!みょうじさん!!私に会いに来てくれたの?!」
「わあ!シンヤちゃん…!!く…くるし…い」
「鏑木さん、そんなにぎゅうぎゅうしたらみょうじさん潰れちゃうよ?」
「あっ!!ごめんなさい…!わたしったらつい…」
「あ!いいよいいよ!!私がマッチョじゃないのがいけないんだよう!!」
「…!!みょうじさ、ん…!!萌え」
「もえ?え、誰?」

保健室にがららと入るとひんやりした空気がどろーんって廊下に流れ込んできて、炎天下を自転車こぎこぎしてきた私には全く持って嬉しいお出迎え。と思ったらばばーんってシンヤちゃんのおっぱいが私のことを捕まえておっぱいぎゅうぎゅうの刑。うう…苦しい…シンヤちゃん好きだから抱きつかれるのはいいんだけど…これは、苦しい…うえに、くやしい…!!なんでシンヤちゃんって細くて背も高くておっぱいもぼーんなんだろう?!可愛いし優しいし!!なんて恐ろしい子だろう?!大好きっ!!ソファにでーんと座った藤くんがよっ!見たいに片手を挙げて私を見て笑った。おおう、さすが『常伏の生んだ今世紀最上のイケメン』。あ『常伏の生んだ今世紀最上のイケメン』って安田くんが考えた藤くんのニックネームだよ!!お、明日葉くんだ!シンヤちゃんのことびっくりした、というか呆れた顔で見てる。氷がからころ入ったお茶を飲んでて…あ!!氷!!

「みんなかき氷しよう!!」
「はぁ?なんだよいきなり…」
「かき氷って…みょうじかき氷作る機械もってるの?」
「あー、いいねぇ…かき氷。風流だね」
「もちろんやるわよ!!みょうじさんがやりたいことならなんだってやるわよ!!むしろ私はみょうじさんが嫌がったって無理やりにでもみょうじさんの事…!!」
「鏑木さん、落ち着いて。きみ今、とっても安田くんだよ」

おおう?!よくわかんないけどみんなかき氷やってくれるんだな?!あ、そうそう明日葉くん!!みくびってもらっちゃあ困るよ!!ってじゃじゃーんぱんぱかぱーん見て驚くな?!美少女戦士が氷を削っちゃうわよ?!お仕置きよ!!ってかき氷気をでーんと机の上にてお披露目したら明日葉くんがおー!って言って藤くんがみょうじらしいっちゃあらしいなってなんかに納得しててハデス先生はにこにこしてた。シンヤちゃんはなんか「私もみょうじさんに削られたい…!!」って騒いでた。え…削るって…爪を?

結局かき氷やってもらえることになったんだけど、雰囲気つくろう!!ってことで長机を出して保健室の外でやることになったよ!!わあ!!太陽ぎんぎらだああ!!ああああああっついなああああ!!そういえば安田くん遅いなあ…ケータイをちらちら見てるけどなあんにも連絡無し。さみしいな…せっかく安田くんとかき氷できると思ってワクワクしてたのに…

「みょうじさん」
「あ、ハデス先生っ!!ちょっと待っててくださいね!!いま氷削っちゃいますから!!」

シンヤちゃんたちがカキ氷用のうつわとスプーンを洗ってる間に私とハデス先生はお外でかき氷屋さんごっこ。たらたら汗をかいてる氷をじゃこりじゃこりまわしているとぱっと前がかげった。びしびしと照りつける眩しい太陽光がやわらいで視界が優しくなった。あ…

「麦藁帽子。そのままでいると日射病になっちゃうからね」
「わあ!!ありがとうございます先生っ!!」
「ふふ、大事なみょうじさんにもしもの事があったら困るからね」
「へへ!保健室の先生ですもんね!!」
(…みょうじさんって鈍いんだなあ…まぁ、そんなとこが可愛いのか…)

「あ!!藤くん!!先生が抜け駆けしてるわっ!!みょうじさんの脳みそから侵食していくつもりよ…!!」
「何っ?!」
「2人とも落ち着こうよ…先生だって流石に生徒には手ぇださないでしょ?」
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