ぼくのからだ

今日は僕カイトの体の仕組み(もちろん超絶捏造)についてなんとなくではありますがご紹介してみようと思います。判りづらいところがあったり感覚的な曖昧なご説明になってしまうとは思いますが、自己紹介もかねて上手く説明できたらいいと思います。上手く説明できたらマスターは褒めてくれるかな?いい子いい子してもらえたら嬉しいな。

僕はえっと、脳みそ以外ほとんどは普通の人と変わりありません。量に大きな差はありますがちゃんと表皮には血が通ってるし叩けば痛いし撫でれば気持ちいいしきつく吸えば毛細血管が切れてうっ血痕もできます。違うのは頭の中。

僕の頭の中は小さなでもとっても高性能な機械でできています。だからそれを守るためにふさふさの青い毛が生えています。マスターの使っているパソコンと連動している僕の脳みそは特に音に敏感で絶対音感があるし犬くらい耳がいいです。それにあわせて声帯もとっても特殊なものになって居るんですが…特に今日ぼくがご紹介しておきたい機能とはまた話がそれてしまうので、そのあたりは置いておきましょう。

僕は普通の人間ではないけれど悲しいとか嬉しいとかさまざまな感情を持つ事ができます。そこらへんがパソコンとか冷蔵庫とは違うのです。僕は味覚もあるので『アイス』の味を知っていて記憶が出来ます。『アイス』の味を『好き』だと感じた僕は、記憶と経験から『アイス』を見ただけで『おいしい』『好き』と言う感情がわいてきて『楽しく』なったり『嬉しく』なったりします。さまざまな物に愛情を感じることも出来ます。

僕は青色のものが好きです。それはよくマスターが僕に合わせて用意してくれる生活用品が青いからです。マスターが青をくれるから僕は青が好きです。僕はマスターが好きです。視覚で感じるマスター聴覚で感じるマスター触覚で感じるマスター全てが大事で愛おしくてマスターのとる行動全てに感動を覚えて、あるいは絶望したり悲しんだりもします。マスターがすること全部が僕の全部を揺るがし温め痛くしたり蹴飛ばしたり優しく包んでくれます。きっとこれが一般的に呼ばれている『愛』なんじゃないだろうかと僕は思います。それは僕を幸せにも不幸にもします、それでもそれを止める事捨てる事はできません。

ただ厄介なのは僕は完全に人間じゃないので1度感じた感情の処理が上手くできないのです。簡単に説明しようとすると、僕の中には感情のバケツみたいなものがカテゴリー別に存在しています。嬉しいと感じたらかさを増やすバケツ、悲しいと感じたらかさを増やすバケツ、怖いと感じたらかさを増やすバケツとこんな感じに僕の中にはたくさんのバケツが存在しています。簡単な感情、喜怒哀楽などのバケツはいっぱいになるとその感情を口に出して何か形にして放出する事ができます。これ簡単な事です。おもしろいバケツがいっぱいになれば笑えば空になります。怖いバケツは怖いと言うか、なにか反対の感情のバケツの量を増やせば相殺されてしまいます。

一番大きくて大事なバケツがマスターです。僕はマスターの事を想ったりマスターの事を考えたり、極端な事を言うとマスターの事を見て居るだけでこのバケツにたくさんたくさんマスター好き好きという大きくてあたたかくて大事な感情が生まれてきます。それがバケツいっぱいになってしまうと、この…マスターを好きだという感情はその他の感情とは違い、もっともっと複雑なものなのでそんな簡単に解消できたり何かと相殺する事はできません。けれども、たくさんの強い感情をずっと僕の中にとどめておく事もできません。許容量を超えてしまうと僕の脳みそに大きな負担がかかってしまうからです。それはとっても危険な事だそうで、僕の今まで記憶してきた事や経験値がすべて初期化されてしまうか悪くすれば回路が焼き切れてもう二度と起きられなくなってしまうのかも知れないそうです。

それはとっても悲しくて怖いことです。いままでマスターと一緒に生活してきたこと全てが無かった事になってしまうのです。楽しいも嬉しいも悲しいも愛しいも何もかもを失くしてしまうのは嫌です。マスターの事を忘れるのもマスターの事がわからなくなるのも嫌です。だからといってマスターへの気持ちをがまする事は出来なくてたくさんたくさん積もってしまうあったかくて大事な気持ちはどうすればいいのでしょうか?

でも心配は要りません。実はマスターのバケツは一定量になると僕の体の中で特殊な加工が施されて体外に排出可能な物質に変換されるのです。それは一種の情報の凝縮された物質であり、たくさんの感情がぎゅうぎゅう詰めになったものなのでとても熱いです。体外に排出されやすいように液体に近い形状をしていますが、感情の凝固体と言う事ですこしどろっとしています。簡単に言ってしまうと男性の精液に似ています。出てくるところも同じなので僕もマスターもそれを精液と呼んでいます。ただ、本物の精液とは違うので生殖能力はありません。

僕の生命維持?機能はそれだけではありません。強い感情がたまってくると体温が急激に上昇します。これは怒った人が顔を真っ赤にして湯気を出すシステムに似ていますね。ただ、僕は脳みそを必要以上に温めてはいけないのでその前に非常用の送風機…ファンがあります。簡単な話なんですが、口ですね。体内の熱を息に含ませて体外に放出しようとします。それでも間に合わない場合は備え付けの冷却装置起動の反動で目から熱い涙がこぼれたり、恥ずかしい話ですがよだれが垂れたりします。でも、まぁ…脳みそがだめになってしまうよりはマシです。

感情がたまると、僕は情報処理が上手くいかず少し混乱したり強引になったり酷い時にはマスターにさえも暴力になったりしてしまいます。これは本当に危ないです。普段力を加減しているけれど自我を失って居るときの僕はマスターよりもずっとずっと力が強いので怪我をさせてしまうのかもしれないのです。それは本当にいけないことなので感情の処理はきちんとこなさなければいけないとマスターと約束しています。

その、感情の処理…なんですが…。この場合の感情と言うのもやはりマスターへの気持ちと言う場合が多いですね。やっぱり僕の中でその気持ちが一番強いものだし積もり積もる速度もとってもはやいです。ただ、この感情の処理は僕一人で出来ないという難点があります。マスターへの思いを純粋に凝縮された僕の精液は、マスターにしか反応しません。僕からマスターに対する思いを解消するために必要となるのは相対のマスターからの僕に対する気持ちです。僕達はこの感情の解消のためによく性交渉を用いますが、マスターの体調を配慮して一定期間、性交渉が困難である期間があったりもちろんマスターの気持ちにもよるので毎度性交渉で解消するわけには行きません。僕はマスターとの性交渉が大好きなのですが、僕の一方的な都合でマスターに辛い思いをさせることはありえません。

1度、マスターの声だけで精液を体外に放出する事に成功した事があります。僕がソファに寝転がっている耳元でずっとずっとマスターが僕の名前を呼んで愛を囁いてくれました。すると僕の性器が精液を体外に放出するのに適した体勢にまで達して、放出に成功した事があります。必ずしも性交渉に頼るしかないというわけではないという事が判って僕もマスターも新たな発見に驚きました。

と、後半はずいぶん過激な内容になってしまったかもしれませんが僕の体についてご紹介したかった事はこんなところです。どうでしょうか?僕の体の仕組み(もちろん勝手な妄想)についてすこしでも理解していただけたでしょうか?上手く説明できた自信は無いけど…マスターは褒めてくれるだろうか…ご褒美にいい子いい子とアイスもらえないかなー



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -