つみのみつ
大好きなその手のひらは、力強さに見合わず白く、細く、柔らかい。綺麗に手入れされたつややかな爪をあしらったスラリとスタイルの良い指。頬をなぞられると、産毛の先から体の真ん中に伝わる喜び。乱暴な言葉遣いでも、透き通る、突き刺さる、可愛くてかっこよくて、私の体をしびれさす声。スレンダーでしなやかなボディラインに、ぷるんと現れるおおきなおっぱい。体中から溢れるようなすばらしく甘い香り。

「おなまえ!帰るぞー」
「虎子ちゃんっ!」

学校帰り、クラスの違う虎子ちゃんが私を迎えにきてくれる。自分の席で、帰る用意を済ませていると、入り口に現れた虎子ちゃんに、教室に残っていた男の子たちが息を呑んだ。スラリと長い虎子ちゃんの足は、ほとんどがスカートから覗いていて、とってもセクシーなんだから。男の子にとっては相当な刺激物であるはずだ。男の子たちのそわそわが、私にまで伝染してしまいそう。

「カバン、重そうだなぁ。アタシが持とうか?」
「ううん、大丈夫だよ!ありがとう」
「本当?アタシなら平気だよ?」
「うん、本当にそんなに重くないの」

一緒に歩く帰り道は、真っ赤な夕焼けに染められてて、映画みたいに素敵でロマンチックだ。二人の間を吹き抜ける風は、平等に私のスカートも虎子ちゃんのスカートも揺らしてめくっていく。とっさにスカートを抑える私を笑う虎子ちゃんは、ちゃんとスカートの中にスパッツをはいてて、スカートをわざと捲っては私の事をからかった。

悔しかったから、私は虎子ちゃんのスカートのふちを掴んで、ひっぱってやる。ついっと、少しだけ、虎子ちゃんとの距離が縮まる。並んでた二つの影が、道路で重なる。私のおでこが、ちょうど虎子ちゃんの鎖骨あたりに納まる。甘い、女の子のにおい漂う虎子ちゃんの胸元に鼻を押し付ける。柔らかなおっぱいに頬が触れて、胸に溢れる幸せと、お腹が疼く興奮に体がふるふると震える。

「おなまえ…」
「虎子ちゃ、…んっ、…ふぅ」

するりと、顎を指で支え上げられて、私の唇に虎子ちゃんの唇が触れる。柔らかく甘い、女の子の唇。ぺろぺろと舌先で唇をくすぐられると、体の心から甘く痺れる感覚が湧き出てきて、子宮がきゅうんっと疼く。甘いだえき。虎子ちゃんの唇に吸い付いて、最後の最後まで吸い尽くしてしまう。虎子ちゃんのおおきなおっぱいが押し付けられた、私のおっぱいのはしたない事。ちくびがじんじんと痺れて仕方が無かった。濡れたパンツがスースーして落ち着かない。辛抱できずに足を擦るあわせると、虎子ちゃんが意地悪く笑う。

「…ねぇ、虎子ちゃん」
「可愛いね、おなまえ」

虎子ちゃんの柔らかい体を押し付けられて、私の柔らかい体がどろどろにとろけてしまう。ああ、虎子ちゃんはこんなにも女の子なのに、私だって女の子なのに…どうしてこんなにも愛おしいんだろう…。とろけて1つになってしまいたいだなんて、お互い倒錯しちゃってる。


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