03
やっぱりロビーのほうが良く見えるッ!!あ、あれなんだろう?!すごい美作くんみたいな雪だるま…っていうか彫刻?!見たいなのがあるっ!!すっごいなあ!!あんなの作っちゃう人が居るんだー!!安田くんもあのへんにいるのかな?ううーん、見えないなあ…やっぱり、スキー…参加すればよかったな…。あーあー、なんで私、こんな大事な日に生理なんか…安田くんとスキーしたかったな…彩は先生がダメって言ったのにずっとサウナに入るって言ってたし…たぶん本当にサウナ入ってるんだろうな…。

マイラブ、マイラバー

ふかふかのイスに座ってガラス張りになってる窓の外を眺める。わあ、本当にきれいだなあ…安田くんどこだろうな…スキーしてるのかな?スノボーかな?どっちにしろ、かっこいいんだろうな…どこかなあ…みたいなあ…ちょっとお尻浮かせて、ちょっとでも遠くを見えるように窓の向こうを覗き込む。ううむ、見えないなあ…あ、アレ鏑木さんかな?

「誰か探してんのか?」
「あぁ、うん。やすだくんを…」
「俺?」
「…?!やすだくんッ」「なに?なんか用だった?」
「あっいや!!違くて…!!っていうかスキーしてないの?」
「あー、だって寒いじゃん?」
「え、そうだけど…」

にゅうって安田くんが真横に並んできた。うわあ!!びっくりしたあ!!っていうか安田くんロビーに居たの?!私せっかくゲレンデで安田くん探してたのに…!!しかも安田くんジャージのまま…スキー一回もしてないんだ…なんでだろう。…安田くんも生理…?まさか…それはないか。風邪かな?

「風邪引いてるの?」
「ううん、別に。スキーが面倒なだけ。 は?まだ体調悪ぃの?」
「あぁ…うん。あ!でも安田くんにもらった飴があるから大丈夫だよッ!!」

そう言ってジャージのポケットに入れてた飴をぱっと安田くんに見せたら安田くんはちょっとびっくりしてからぶふって吹き出した。え?!ええ?!私なんか変なこと言った?!

「大丈夫ってそれ、ただの飴なのに…!」
「え、あ…そうだけど!!安田くんがくれたから…!!」
「 かわいすぎ。体つらいなら無理すんなよ?」

ちゅッ…。?!

「あ、わ…や、やすだくッ?!」
「じゃあ、俺用事あるから」

 があんまりにも可愛いから我慢できずにおでこにちゅうしてやった。本当は口にしてやりたい。それは結構前から思ってたんだけど… のあのぽやーんてした顔見るとどうしても…キスしたいって切り出せねぇ…でもさっきのは可愛すぎる、犯罪級だよな。おでこにちゅうくらい…いいよな。…よし。風呂場の下見も済んだし…あとは作戦を練り直して…。 の裸、ぜってぇ見てぇ…。ってか見る。決めた。ぜってぇ俺はこの作戦成功させる…!!

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