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でもさ、俺みたいなのに生の彼女が出来たらさ…もし、な!万が一! と俺が付き合うことになったら、さ…それってあんまり…あの、すぐに…14歳の母って言うかさ…ううん…。ハデス先生にそう言うと何も言わずに保健室から追い出された。…真面目に心配なんだけどなあ…

さぁ、はじまろう。僕たち

『今日は花壇のお手伝いありがとうね!あと送ってくれてありがとう!』
『うん、でもね!ありがとう』
『や、やすだくん!おはよう!』
『やすだくん!あのね!』
『あッ!やすだくーん!』


 の事、俺は好きだ。ちょこちょこ俺に引っ付いてくる が可愛くて、居るのが当たり前になってて、居ないとちょっと探す時だってあったんだ。確実に熱子のことを忘れてる時間もあった。今まではそんな事本当になかった。ずっと熱子のこと考えて頭ん中熱子熱子してた。それでも の事考えてて熱子の事忘れるってことはさ…そういうことなんだよな…。俺の足は遅いながらもしっかり教室に向かっていた。…告白なんて今まで1度もしたこと無いからなあ…どうすればいいんだろう…いや、俺が 好きだって言ったら が自分もだって言ってくれる事は分かってるんだけど…俺と って好きだって告白しあってどうすればいいんだろう?両思いだって分かったら…次はどうするんだ?い、いきなり…キス、では…ないよな?うん…まさかそれははや過ぎる…っていうかキスするには俺たちまだお互いの事知らなさ過ぎるって言うか…うーん…

「やすだくんッ!!」
「あ… 」
「もう大丈夫なの?!歩いて平気?!」
「あ、あぁ…」

休み時間になったから教室からずらずらとたくさんの生徒が出てくる中、人をかき分けて必死に俺のほうに走ってくる はなんか泣きそうっていうか、必死すぎるって言うか…可愛すぎて、照れるし…さっきまで考えてた心配事って言うかそういうのがどうでもよくなった。俺は確かに が好きだ。きっと が俺を好きでいてくれるから俺は を好きになっちゃうんだ。ほら、そんな風に心から安心したような笑い方するから…俺だって を見て笑ってしまう。

「あのさ、 …聞いて欲しいことがあるんだけど…」
「あ、ちょっとまってやすだくん!!その前にこっちきて!!」

え…?俺の告白強制的に中断された…。 は俺の手をひっぱってどこかへ連れて行こうとする。あ…手繋ぐの初めてだ…。 が連れてきたのは中庭の花壇。え、なに?

「私、あの時!安田くんが花壇のお手伝いしてくれた日の帰り、安田くんが送ってってくれた時。安田くんの事気になるようになって、あぁ、安田くんって優しいんだなあとか笑うとかっこいいなあとか手がおおきいなあって…あの、それで!安田くんとおしゃべりするようになって、もっともっと安田くんのいろんなところ見れて、それで!」

スカートをいじいじしながら一生懸命しゃべる 。顔が真っ赤なのは恥ずかしいからなんだろうけど、スカートそれ以上さわってるとパンツ見えそうで…危ない。

「安田くん!好き!!好きなの安田くん!!」

お…おおう…。なんだ?! に告白されるって言うのはちょっと予想できてたけど、こうやって…されてみると、なんだ?!すげぇ…はずかしいな…これ…。でも、すっげぇすっげぇうれしい。じぃっと俺を見つめてくる 。俺も、言わなきゃな…

「俺も…さ」

言おうって決めたら、照れるけど…好きだって言いたい、伝えたいって気持ちがどんどん大きくなってった。

「 の事、気になる。…好きだ」

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