変態の嘆き
足ぱんぱん、もうだめ疲れた。化粧も落とさずにばーんっと布団に飛び込んで寝こけてやりたい。出来る事なら夢の中でいいから、せめて夢の中だけでもあのむかつく上司の太った腹をこれでもか!ってくらいに蹴飛ばしてやりたい。

本当は今日は出張(泊まりの)だったはずなのに、ちゃんと宿泊準備も整えていつもより重たい荷物をはぁはぁ運んで会社まで行ってやったってのに…!!くそ上司の手配ミスで出張はぱぁ。私はどこからかもこもこ湧き出てきたサービス残業でこんな時間までのまず食わずで働いて…今何時?ケータイを開くとちょっとびっくり…1時04分って…あははははははははは笑っちゃう。

マイスウィートホームおんぼろクソアパートちゃん。かつかつかつって私のヒールが夜中の静寂に沁みていく。あーくそ!階段しね!エスカレーターになれッ!!こんな時間なのに誰かが洗濯機を回してる。あーうるさい。二層式洗濯機が1人でパレードしてるばこんばこんがんがんごがっがが。うるさいうるさい。しね、洗濯機回してるやつしね。私なんか今朝家出るの早くて洗濯機回せなかったのに。最悪。ばかやろう、私だって洗濯したかった。二層式の洗濯機蹴飛ばしてパンツとかブラジャーとか洗いたかった。

ぎりぎり機能するタイマーを使って洗っていきたかったけど、隣に住んでるデブクソキモ親父がいつも私の洗濯物狙ってるからそんな事出来ない。親父にずりネタくれてやる訳にはいかない。わたしの大事なパンツ。貢広が選んでくれたブラジャー。かつんかつんかつん。建物の側面にかけられた階段を登る足が重い。

あんああんあんあっあっあ、あんあん…どっかで女の喘ぎ声が聞こえる。うるさいうるさい声がでかい。何時だと思ってるんだくそアマ。もっと声を押し殺す技を覚えんかいくそびっち。あんあんああんあんあんああんあんっ、わざとらしいんじゃいぼけかすくそ。

あーむかつく。最近自分がセックスしてないから余計に、気持ちよさそうな女の喘ぎ声がむかつく、鼻につく、頭おかしくなりそうになるあああああああもう!!貢広の家に乗り込んでって無理にでもえっちしてもらえばよかったな。ああ、でも…もう今はそんなことよりも寝てしまいたい…。

がちゃり

「あッ…!!」

「あッ…!!」じゃねぇよ。それはこっちのセリフだろうがよ。まじで。本気で。なんですかコレ?寝起きドッキリ?寝てないのに?ドッキリ?いやいや、ドッキリとかの問題じゃないでしょこれ、マジで。

貢広が知らない女とファックしてる、私の家で。貢広のびんびんになったチンコがプリン気味の金髪女のどろどろになったマンコにぐじゅぐじゅ挿入されてる、私の部屋で。貢広のグロテスクに膨張して血がたまって熱くなった硬くなった筋浮いちゃってんじゃねぇーのソレっていうおちんぽがどろどろぐちゃぐちゃになったおっぱいボインのくちびるぷっくり女のべたべたおまんこにずっちゅずっちゅぬちゃぬちゃいっぱいいっぱいになってる、私の布団で。

マジでなにこれ?びびるわ、ドッキリだったら大成功過ぎて脳みそが目から飛び出すわ。やったね!ドッキリ大成功ぷっしゅー!!って感じだよ。まったくまったく。玄関で立ち尽くした私に気が付いた貢広は、あせっちゃってぱにくっちゃって、どろどろおまんこからおちんぽずるっと抜いちゃって口をパクパクしてる。

なに、何か言いたいの?ぐちょぐちょおまんこからずる抜けたびんびんおちんぽからはとぷっとぷっと波打つみたいに白濁ザーメンが発射されてる。あー、布団のシーツ買い換えて、モダンな感じのやつにして大好きだったのに。知らない女のおまんこ汁と貢広のザーメンでぐちゃぐちゃにされちゃった、もう焼却するしかないやこれ。てか、いや。マジで、なんなのあんたら。

貢広って私の彼氏だよね?そうだよね?私が洗濯機の中のパンツ、隣人のキモデブクソ親父に盗まれそうになった時、隣人殴り飛ばしてパンツ奪い返して「これは俺のだッ!!」ってでかい声で叫んでくれたもんね?仕事で疲れて帰ってきた私の事気遣って、泊まりに来た日はずっとずっと後ろから抱きしめて、お腹とか頭とか優しくさすってくれてたもんね?好きって言うと、俺のほうがもっと好きって向きになって指に噛み付いてきたもんね?貢広のおちんちんおいしいよって言うとお前のおまんこのほうがおいしいよって真剣な顔でいってくれたもんね?なのになにこれ?どーいうこと?

もうマジで、包丁持ってきて貢広のちんこ切り落として口に突っ込んで、きんたま切って鼻の穴に突っ込んでやろうかああん?女の方だってただじゃ置かない。仕事で疲れた人間甘くみんなよ、このニートらが。まじぶっころしてやる。ようし、包丁をとりに行こう。

「お、おい」


何も言わない私に、貢広が震える声をかける。私は何かひどいことを言ってやろうと思った。今まで口に出したこともないようなひどい言葉を、汚い言葉を浴びせてやろうと思った。それから気が狂ったように包丁を取り出してソレを振り回しながら奇声を上げて、ぜんぶこわして、ぜんぶぜんぶぜんぶ…

そう思ってるのに、貢広の声に反応して顔を動かすとぽろっと涙がこぼれてしまった。



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