赤白帽でピンク脳
朝の空気に爽秋の気配が感じられる頃となり…なり…うんっ!秋になったなっ!!ってことが言いたかっただけだぜッ!!オータムオータム!!紅葉がハラハラとねッ!!そんな感じの時期になってきたよ!女子の制服が冬服に衣替えしちゃったよこんちくしょー!!!!ッて時期だよまったく…でもさ、カーディガン着た女子ってすげぇ可愛いんだよな…透けたりはしないんだけどさ…なんか…可愛いよな…特にみょうじね。なんでか袖が絶対に余ってんだよあいつ。それぱたぱた振りながら「安田くーん!」って…!!振袖かッ?!据え膳かッ?!誘い受けかッ?!じゃなくてさ!ほら、純粋に俺のこと好いてるだけなんだけどさ…ってことで、ただいま絶賛体育祭の準備・練習真っ最中です。ふぁああ…面倒くせぇ…割り振られた係りごとに生徒やら先生やらが各々集まってぎゃあぎゃあやってるなか俺はおサボり。いやいや、怒んないでね?グランドに居るだけまだマシだからね俺。藤とか本好なんて保健室でどうどうとサボってるからね?まぁ、本好はあいつ体弱ぇから仕方ねぇけどさ…で、なんで俺があいつらと一緒に保健室に行かないかって言うと!!こんな肌寒い、風吹くと目に砂が入ってもう最悪最低なグランドに居るのかって言うと…!!それはぁあああ!!

女子が全員ブルマなんです。

もう1回言っておこう。

女子が、全員、ブルマ、なんです。

誰か校内の権力者の粋な計らいらしい…誰だか知らんが…本当にありがとう…!!俺、体育祭当日は絶対にデジカメ持ってくる…!!

校内の権力者=三途川校長 「女子生徒がブルマを着用する事によって、行事も盛り上がるしサボりたがる男子が減るだろう?まぁ、我々職員の目にも嬉しいしな。そうは思わんか?逸人くん?」「…僕に振らないでください…」

俺はグラウンドから離れた階段にしゃがみこんで、放送器具を運び出してる奴や体育用具を運んでる奴ら、先生と一緒になって石灰の白い線を引くのに奮闘してる奴らの中にみょうじの姿を探した。あー、なんの係りやってたっけ…みょうじ?ハーフパンツのケツのポケットに入った、くしゃくしゃになった体育祭の仕事分担表みたいな紙を取り出す。今朝もらったばかりなのにもうこんなんになっちまった…。開けて探すみょうじの名前と出席番号。…あ、あった。『障害物の運搬』…ああ、ハードルとか網とか運ぶってことか?え、それみょうじにはちょっと酷じゃね?あいつぜってぇ重いもの持てねぇだろ?持てたとして、まっすぐ歩けなさそうだ…というか普段もまっすぐ歩けてねぇのに…って言ったら失礼だけどさ。みょうじマジでどじっつぅか…おっちょこちょいっつぅか…うん。可愛いんだよな…ようしっ!!ここは彼氏として!いっちょみょうじのお手伝いしてやるかっ!!ブルマ穿いたみょうじの事手伝ってやって「ありがとう安田くん!私のブルマ姿どう?舐めていいよ!」的なさ!!Toらぶる起きねぇかなっ?!起きねぇ?!お礼に私と、私の脱ぎ立てブルマどうぞッ…安田くんのためにあっためておきました…みてぇなッ!!ねぇよなッ!!でもそんな淡いピンクい夢を見ちゃうのが男って生き物なんだよッ!!みんなも男なら分かるよッ!!

っていうのは半分冗談で、もちろん半分は本気だッ!あったりめぇじゃんッ!!じゃなくてさ、マジでみょうじがドジって怪我しちゃったらダメだから探してやらなきゃ…俺ってもしかしてみょうじに父性感じてんのかなー?藤に『過保護』って言われるし…いや、そりゃさ!みょうじが彼氏なんて連れてきたらぶっちぎれるよ?!だって、俺じゃん!!彼氏に彼氏紹介するのはおかしいでしょ?!物理的に無理でしょ?!なに鏡?ドッペルゲンガー?!グラウンドのふっちこに建てられた四面コンクリートで固められた体育倉庫を目指してぐるーっとグラウンドを一周する間に一人で問答してると、二人組みの下級生の女子に「いやー」「こわーい」とか言われて逃げられた。いやいや、俺そんなにひどかったか…?そりゃあさ、頭抱えて叫んだり急に座り込んだりしたけどさ…そんな、走って逃げるほど…怖かった、かもしんねぇな…まッ!いいけどさッ!!みょうじが安田くん大好きーって言ってくれるなら俺は世界中の女子に気持ち悪いとか怖いとか祖チンとか言われたって気にしねぇぜッ!!ふんッ!!

ちょっと拗ね気味に歩いてるとみょうじを見つけた。後ろ向いてるんだけど、背中で分かるっつぅか、雰囲気?で分かる。自分の腰くらいまであるハードルを持って、友達に遅れて笑われながら一生懸命駆けてた。かーわいーなー…というか、ブルマに黒いニーハイってのは…なんというか…犯罪のにおいがする…絶対領域地域拡大出欠大サービスだ。はぁ、なんていい眺めなんだ…太ももの裏って言うのはなんだあれ?なんでちょっと平たいんだ?しかもなぜか膝にかけてなだらかな坂があって…なんだ?リコーダーの空気が抜けるとこみたいだ…いや、そんなひとくくりしちまったらこの(あの?)摩訶不思議な輪郭の美しさを伝えきれないんだけど…とにかく、えろいよな…舐めたい…

じゃ無くてさッ!!俺はあれじゃん!みょうじ運ぶの手伝おうか?えッ安田くんッ!いいの?当たり前だろ?俺はみょうじの彼氏なんだからッ!そ、そうだよね!ありがとう!じゃあお礼に私のブルマを(以下略)を実現させるために…!!じゃなくて!!純粋に!純に!粋に!みょうじをお手伝いしてあげたいんだよッ!!

「おーい、みょうじ…ッ!!…みょうじさんんんんん!!!!!!」
「ぅえっ?」

がしっと後ろからみょうじの肩を抱きしめて、小さい背中を俺の腕のかなに閉じ込める。がっしゃーっとみょうじが運んでたハードルが落ちた。えッ?なに?!地震?!みょうじは相当混乱している様子であったが、俺のほうはそれ以上の混乱、戦乱、大淫乱(?!)でごぜぇやす…ごぜぇやすだでごぜぇやす…ッ!!あッ、おッおまえええええ!!ちょ、あの…!あのォ!!…みょうじさんんんんん!!!!よく分からないけど俺に抱きしめられて照れてるみょうじを腕の中に閉じ込めたまま、後ろ向きに歩いてみょうじを引きずる形で物陰にフェードアウト。体育倉庫の裏の5、6本木が生えているじめじめした薄暗いところに来てから、みょうじを開放してやるとまだ困惑してるみたいで、「えっ安田くん?え?!」を繰り返してる。ああああ、ばかやろうううう!!!!

「みょうじさん…」
「え、あ…はい!」

俺は湿って固くなった(ってなんかエロいな…)冷たい地面に膝を突いて正座をした。

「はみパンしてます」
「…?」
「ブルマから、ちょっとパンツがはみ出てます」
「…!!!!!」

顔を真っ赤にして、声にならない声を上げながらみょうじが俺にはちょっと理解できない踊りを始めた。多分、相当恥ずかしがってるんだと思う…濃紺のぴっちりしたブルマの足の付け根のゴムに押しつぶされて、その反動でふっくりと外側に膨らんでいるうすピンクのパンツ(ぜってぇ100%綿だ…!!)柔らかそうなそれは本当にちょっとしかはみ出ていなかったけど、それは確実にはみ出て、外気に触れてて…その存在を認知した人間全員の目にさらされていたのだ…そう思うとはらわたが煮えくりかりそうになった…いや、みょうじにこんな事言わないけどね!俺の可愛いみょうじさんは怖い言葉好きじゃないからね!こういう時はアレだよ?「超ムカつくー!」くらいの言葉で収めておかなきゃいけないんだッ!!

「い、いつから…はみ出てたんだろう?!」
「着替えたあとトイレとか行った?」
「あ!行った!倉庫に移動してくる前に…」
「じゃあそん時じゃね?あんま時間たってねぇ?」
「うん!わあ良かった…!!本当についさっきだよ!」

わあああああよかったあああああ!!じゃあ多分これ見たの、みょうじのはみパン見た男子俺だけだな?!そうだな!!よかったああ!!だってみょうじのパンツは俺のだからさ!他の男子に見られたくねぇじゃん?!本当は女子にだって見られたくねぇんだけど…まぁ、そこは…仕方ねぇし…。じゃなくてさ

「みょうじ、そろそろパンツしまいませんか?」
「えッ?あああ!!」

はみパンしてた時間が短かったって事に気がついたみょうじは、よかったーよかったーを繰り返してるだけで、一向にはみ出たパンツを収納しようとしないので、さすがに中二の俺の前ではみパンしっぱなしって言うのはさ、猫屋敷にハムスター一匹だけ置いて帰るって言うか…ライオンの前の生まれたてのウサギちゃんっていうか…アレじゃん?俺だっていつまでれれれれれれ、れいせせせせせせ…冷静で居られるか和姦ねぇじゃん?ほら、和姦ねぇじゃんっておかしいじゃん。分かんねぇじゃんじゃん?じゃんじゃん??じゃんじゃんじゃん????だめだ、頭悪くなってきた…。目の前でみょうじさんが狙ってるのか?!お前は襲われたいのか?!って悩殺ポーズで首をかしげながら一生懸命はみ出たパンツをブルマの中に押し込もうとしてる…お、俺もおしこまれてぇ…

「ううう…どう?もうはみ出てない?」
「いや、最初よりも出てる」
「ええ?!これ、難しい…安田くん鏡持ってない?」
「持ってるわけねぇし…というかみょうじ器用すぎる…しまおうとすればするほどはみ出てくる…」
「ええええ…」

人差し指と中指をゆるいピースみたいにして、くりっとはみ出た部分のパンツをブルマの内側に押し込むみょうじ。いったんはパンツ隠れるんだけど、みょうじが指を戻す時に、もっとたくさんのパンツが指に引っかかってきて飛び出る…み、みてらんねぇ…!!

「みょうじさん」
「…?!はい」
「お、俺にやらせてください…みょうじがやるとエロすぎてパンツ脱げそう、俺の」
「ええ?!それどういう現象?!」

後ろ向きになったみょうじの肩を片手で抑えて、いざ押し込まん…パンツを…ブ、ブルマの中に…!!急に心臓がうるさくなってきたのに、さっきまでぎゃあぎゃあ喚いていたみょうじはしゅんと火が消えたように静かになってしまった…お、おいやめろよ…!!緊張するじゃん…!!みょうじがやってたみたいに俺も二本の指を(なんか、これって…あれっぽい…)みょうじの太ももの付け根、尻と太ももの間のすげぇ柔らかそうな、あったかそうな部分にくっつけてパンツをブルマの中に滑り込ませる。う、わ…柔らかっ…てか、あったけぇ…ブルマの中はちょっとだけ湿っててあの…すげぇ…居心地がいいんです…。指二本だけみょうじのブルマの中に突っ込んだまま、ちょっと驚くくらいの居心地のよさにぼうっとしてるとみょうじがふぅっとエロい声を漏らした。お、まえッ…!!これ何?!ここでやっていいってこと?!正直俺のハーフパンツはテントはりそうになってます…みょうじさんいいですか?片手はブルマに突っ込んだまま、みょうじの肩を掴んでた方の手を放して、みょうじの事を抱き込むみたいに反対側の肩を掴む。みょうじも素直について来て、そっと俺のハーフパンツを後ろ手につまんだ。何この子怖いわ、エロいわ…鼻息が荒くなってきて、とりあえずみょうじの首筋に顔をうずめて、少し汗ばんだみょうじのエロいにおいをかいでると、びくりとみょうじの肩が揺れた。ん?

「あ…ハ、ハードルが一個だけ、放って置かれてたから…僕…あ…その…ご、ごめん…なんか、ごめん…」

引きつった顔のアシタバがちょうど俺たちと向かい合わせの位置に、みょうじが置いてきたハードルを持って立ち尽くしてた…あああああああ!!!!!

「ア、アシタバくん!!こ、これは違うの!あの!私のパンツが、安田くんが鏡の現象で…!あの…まだ、未遂だから…!!」
「みょうじ!混乱しすぎッ!アシタバ!!!ほ、本当にこれは!その…!!合意の上であって…!!その…和姦だから…!!」
「ぼ、僕にそんなに必死に弁解しないで…二人とも怖いよ…」




教訓、運動会の準備はサボタージュしちゃあかんぜよッ☆

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