屋上ロマンチック
ぬけるような青空って始めに誰が言ったんだろう。ぬけるってどんな感じ?すっごい青いって事なのかな?よくわかんないけど本日は晴天。風も弱いし太陽さんさん。体育の授業サボって(だってこんな天気のいい日に体育館でバスケなんてもったいない)屋上で1時限50分間を潰すことにした。あ-気持ちいい

「あ、みょうじだ」
「あ、安田!」

安田がエロ雑誌片手にぷらぷらと登場。フェンスによっかかった私のとこまで歩いてきてがしゃんと大きな音を立ててフェンスを背もたれにして床にあぐらをかいた。安田が開けっぱなしにした出入口のドアがその独特の重さの所為で今やっとばたんと閉まった。

「みょうじがサボりなんて珍しいな」

「時間を有効に使いたかったのよ」
「ふうん」

雑誌をぱらぱら捲る安田。ほとんどがほとんど裸のお姉さんだ…えろっ…。安田は雑誌を読み出すと口を閉ざしてしまった。私もしゃべらなかった。遠くで近所の小学校の放送が聞こえてくる。体育館では先生がビービーうるさく笛をならしている。天気がよくてあたたかくて私のよこには安田がいる。まったくいい日だ。

ぶわっと急に強い風が吹いた。ばらばらばらって安田の雑誌が凄い勢いでめくれた。私はくちゃくちゃにされてしまった髪をときながら安田の方をちらっと見たら安田もこっちを見ていてびっくりした。

「な、なに?」
「もっかい風来ねぇかなぁって…」

なに言ってんだろコイツは…?

「あ…パンツ!見たいの?」
「見たくない奴なんていねぇだろ?!」

「じゃあほら」

私は安田の目の前でスカートを全部あげてやった。安田はなんかよくわかんない奇声をあげて体制崩して倒れ込んだ。かおまっかだ。可愛い。

「スカートの中、体操服だよ!」

エロ雑誌投げつけられたけどまた強い風が吹いて私に届かないまま雑誌は床に落ちた。安田はぷりぷり怒って私はげらげら笑った。授業が終わるまであと26分。次はどうやって遊ぼうか。

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