心配なんだよッ!
なんか今日の安田は変だ。私にはわかる。だって私は安田の彼女だからだ。安田に何度もおっぱいを触られてるし、口でも触られてるしもっと凄いところだって触られているからだ。こんな言い方したらなんだか安田が無理やり私にしてきてるみたいだけど、そんなことは一切ありません。合意の上合意の上。性器と性器を喜んでこすりつけ会ってあんあん言ってる仲だ。私だってたまにノリノリなんです。だって安田のこと好きなんだもん。だからわかるんだ。今日の安田は変だ。なんか、ぼうっとしてるって言うか…もしかして、体調よくない?だったら私がどうにかしてやらねば…!!使命感に力がみなぎる右腕の、もったシャーペンの芯がびしりッ!っと砕けた。おおう…折れるんじゃなくて砕けた…?!私の席の斜め前で目に見えて元気が無い背中を向けている安田は、もう肩を上下させて息をしている。ああ、苦しいんだな…どうしてまわりの人、気がつかないんだろう?!かわいそうな安田ッ!!私が助けてあげるからねッ!! 「安田ァア!!」 「…はぁ…みょうじ…?」 「ぐッ!!」 授業が終わってロケット並みのスピードで安田のもとへダッシュしていくとぼうっとして熱っぽい顔した安田がゆっくりと私のほうを見た。うわあ!えろッ!!びっくりしたあ!!ぐッ!!っとか言っちゃったよ、もう!!口がだらんと開いてて、目がとろんとしてる。いつもは誰か女の子の何かいやん☆な瞬間を絶対に見逃さないようにハイエナのような目をぎらぎらさせているあの安田の目がちょっとだけ涙で潤んで、えろい意味じゃない熱に浮かされていた。顔は赤くて、体はくたんくたんにとろけてる…!!かわいッ!!い、いや!!かわいそうッ!!安田辛そうで可哀想ッ!!わたし…!わたしが…た、たすけて…はぁはぁ…あ、あげるから…はぁ…ねッ!!安田ッ!! 「保健室、行こうッ!!」 「ん…ありがと…」 ああん!もう安田のあんぽんたん!!かぁわいい!くぁあいい!!余裕なさそうなくせにへらりと笑ってイスから立ち上がろうとするけど、なんだ、イスから立てないくらいに辛いの?!がたッって机にもたれかかって一生懸命立ち上がろうとしてるから、私は我慢できなくなって安田の腕を私の肩に回して、安田のからだ半分担ぎ上げるみたいにして保健室に急いだ。ああ、安田のからだあったかい…肩を担いでるから頭と頭がちかくて、はぁはぁ荒い息が耳にダイレクトに…ダイレクトッ!!!!!あああああ!!やすだァアア!!もうすぐ保健室だからねッ!!しんじゃやだよ?川が見えてもわたっちゃダメだからね?!向こう側に熱子ちゃんが裸でフラダンスしてたって行っちゃダメだからね?!私が全身タイツでリンボーダンスしてあげるからそれで我慢してッ!! …?!お、お約束か…?!先生が居ない…!!張り紙がしてなかったから、ちょっと出掛けてるだけなんだろうけど…!!こんな状態の安田を放っておけない私としては先生ちょっとてめぇこら状態だ。とりあえず安田をイスに座らせて…私が支えるのをやめると、だるそうにくたーんとなっちゃう安田。か、かわッ…!!だめだめ!!安田は辛いんだからッ!!そんなこと考えてちゃダメよッ!!おなまえッ!!しっかりッ!!とりあえずは体温計、体温計ッ!! 「あ、あった!はい安田ッ!!お尻出してッ!!」 「…はぁ?」 「あッ!!ご、ごめんッ!!それは犬だよねッ!!もう、私ったらッ!!こーふんしすぎて…!!あっへへ!!ごめんね許せ安田ッ!!手が震えて仕方ないんだようッ!!」 「…俺よりも、お前が大丈夫か?」 「…ご、ごめん…!!」 あ、焦るなッ!!私ッ!!なんだ今のびっくり発言!!安田完璧に引いてたじゃんッ!!ここは普通、実は頼れる彼女…俺ってこんなに思われてんの?!もうみょうじ大好きッ!!を狙うべく完璧なる彼女に化けなければ…!!こんなおいしいイベント…!!ってもう!!わ・た・し!!しっかりッ!! 「あ…やっぱ熱あった…」 「38度?!安田やばいじゃんッ!!死なないでね?」 「いや、しなねぇだろ?」 「氷いる?氷枕みたいなの、氷嚢ってんだっけ?」 「あー、欲しいかも…先生居ないけど、みょうじ作れる?」 「だってビニール袋に氷と水入れるだけでしょ?出来るよ」 「じゃあ頼む」 「ようし、任されよ」 「…誰だよお前」 そうやって安田がいつもみたいに笑うから安心しちゃった。ばか、氷水くらいあさめしまえだっつぅうの!!がしゃがしゃざくざく氷水を作ってると次の授業のチャイムが鳴った。あ…授業のこと忘れてた… 「みょうじ、教室もどれよ。俺寝てればいいから」 「やだよ。安田置いてけない」 「なに?なんで今日そんな可愛いわけ?病気?」 「病気はお前じゃん、ほっとけないよ」 「…じゃ、はやく氷くれ」 「ん」 くしゃり 「んッ!!」 「?!なにその可愛いこえッ!?え、お前安田?!」 「お、お前が急に冷てぇの押し付けるから…!!てか何で胸なんだよ、頭だろ普通…」 「あ…いや…手が勝手に…」 「あッ…動かすなよッ!!冷てぇ!」 「だだだだって!!安田がッ!!」 氷水が入ったベタベタのビニール袋を安田の胸にぐりぐりと押し付ける。なんか…弱ってる安田に興奮しているらしい私…。だ、だめだ…って頭じゃわかってても!!心がついてきてくれないのッ!!ごめんね安田ッ!でもお前がそんな可愛い声出すなんて知らなかったッ!!いつも私ばっかり気持ちよくしてもらってるもんねッだめだよねそんなのッ!!安田ッ安田ッ!!ベタベタになったシャツが透けて…ち、ちくびが…!!ほんとにいい色してるねッ!!本当に可愛いッ!!安田好きッ!ぷちんぷちんシャツのボタンはずしても抵抗しない安田はきっと熱が辛いんだろう。ごめんねごめんねいいながら私は安田のシャツのボタンを全部はずしちゃう。べたべたになった胸からゆっくりとしたたる水がきれいな腹筋を流れてく。氷にこりこりあてられたちくびは女の子みたいにぴんっとたってて可愛い。安田がはぁはぁ言ってるのと、私がはぁはぁしてるのが重なって頭がおかしくなりそうだ。ちょ…ちょっと…ごめんね安田…もうちょっと…がまんして…。私も写メとるの我慢するから…!! 「ぅあッ」 ぐはあああ!!私の手に光るのは、脱脂綿掴んだりガーゼ掴んだり脱脂綿掴んだりするあの銀色に光ってて先っちょ鋭利で冷たくて消毒されててどこかえろい(?!)ピンセット。先っちょで安田のちくびをつんつん突いたり、ぱくっと挟んで手首をくいっと回していじってみたり、わざとちくびじゃないところを引っかいてみたりしてると、安田がどんどんエッチな声を出す。あ、あああ!!!お前ッ!安田ッ!!よだれッ!!口からとろりーんってよだれが!ぬるりと顔を覗かせたべろが真っ赤でいやらしくて、食べちゃいたいと思った。私もべろりと舌を出して、安田のべろを飲み込んじゃうみたいにキスをした。というかかぶりついた?その間ピンセット持ってないほうの手で安田のちくびをぐにぐに押しつぶしたり、つねったりする。ああ、これやってもらっても気持ちいのだけど…やってるほうもこんなにも気持ちいのか…それってステキだなあ…。座ってる安田に対して立ってる私ではやっぱり身長さがあわないのは当たり前で、なんだか私が一方的に安田に覆いかぶさって無理やりキスしてるみたいに感じて、しかも安田はだるそうで、いつもならもっとがつがつキスに答えてくるくせに、今日はしおらしく私のべろについてくるのが精一杯って感じで…なんだ、えろい…!!夢中になってどんどん安田に体重をかけちゃって、倒れそうになる安田。でもイスから落ちちゃダメだから、一生懸命私にしがみついてくる。熱い両腕を私の背中に回してきゅうってしがみつく安田の体と私の体の間で私の手はずっと安田のちくびをいじってる。なんだこれ、えろい。私がえろい、し、安田もえろい。 「ッふぁ…あ。お前なぁ…!!」 「ごめん…だって、安田のこと好きなんだもん」 口をはなすと二人とも口の周りよだれでベタベタ。私は安田のひざの上に座って安田に謝って、ブラウスのボタンを4つくらいはずして、ブラが見えるくらいにして安田の頭をきゅうっと胸に抱え込んだ。安田はどんなに怒っててもこれすると黙っちゃうんだ。スカートを払ってパンツ越しに安田を感じる。なんだ…安田… 「…熱出てても勃起するんだね?キス気持ちよかった?」 「…う、こ…こっちは…常時だよ…」 「?ジョージ?なに安田、名前付けてんの?!」 「ちげぇよッ!!常にってんだよッ!!」 「ああ、そういうことか!」 「ってかなんで抱きしめるンすか?」 「んー?母性?」 「うるせぇ」 でも保健室でえっちするわけにもいかないし(キスしたらえろい気分はだいぶ解消された。故の冷静)安田本気で熱あるんだから無理させちゃダメだもんね。私は安田をイスから抱き上げて、もちろん身長が違うから完璧に持ち上げることは出来ないけど…とにかくベッドにつれてって寝かせる。はぁはぁ胸を上下させながら苦しそうに息をしてる安田。辛そう…氷要る?って聞いたら要らないって。あらら…せっかく作ったのに… 「…寒ぃ」 ほとんど寝入っちゃってるときにぼそりと安田がつぶやく。え、どうしよう…先生居ないから毛布の場所なんてわかんない。でも、安田放っといて先生探しにもいけないし…私はゆっくり、安田が寝てる布団にもぐりこむ。寒いからちょっと体を丸くしてる安田の頭を、まだ開けっ放しにしてあるブラウスのおっぱいのところに抱いて、安田に覆いかぶさるような体制をとる。安田のふわふわの髪に手を埋めると、頭皮がしっとりと汗ばんでて熱い。ああ、本当に熱あったんだ。私ひどいことしちゃったかな…でも安田好きだからしちゃうんだよ、ああいうこと…。謝罪の意味もこめて(こもってるかどうか確認のしようがないけれども)安田の頭に顔をうずめて鼻を押し付ける。大好きな安田の、大好きなにおいに包まれる。 「好きよ、安田」 そうやってつぶやくと腰の辺りに腕が回ってきて、きゅっと抱かれた。ああ、安田。本当に可愛いんだから。 「おい、先生」 「…藤くんの言いたいことも分かるんだけどね。安田くんは本当に熱あるみたいだから…」 「うちの保健室はいつからラブホになったんだよ…」 「ゆ、許した覚えは無いんだけどね…とりあえず、みょうじさんも服はだけちゃってるから…カーテンは閉めて置いてあげてね」 「なんでみょうじこんなに男前なんだよ…」 「いや、どっちかというとは母子のようにみえるよね」 抱き合ったまま眠ってしまって、起きた時には一つになってればいいのに。 |